欧州で最も大きいeコマース市場であるイギリス、ドイツ、フランスでの2018年のモバイルコマースの売上が、850億ユーロ(11兆1,333億円)に達する見込みだ。そのうち57%がイギリスが占めている。

これらはeMarketerが調査した結果である。イギリスでのモバイルコマースは2018年終わりには486億ユーロ(6兆3,656億円)にのぼるとされており、ドイツでは223.9億ユーロ(2兆9,326億円)、フランスでは143.2億ユーロ(1兆8,756億円)になると予想されている。

 

イギリス国内でのモバイルコマース

イギリス国内でのモバイルコマースの売上は、2017年時点では410億ユーロ(5兆3701億円)であり、これはeコマース全体で43%のシェアであった。このシェアは今年中には45%以上になるとされており、この予測が合っていれば486億ユーロ(6兆3656億円)になる計算だ。

 

ドイツ国内でのモバイルコマース

経済的に鈍化がみられる状況にも関わらず、ドイツ国内のモバイルコマースの売上はここ5年間で急速に伸びている。そして、今年の終わりにはeコマース全体のうち39%をモバイルコマースの売上が占めるだろうと言われている。また、2019年からはモバイル端末での売上が、40%以上になると予測されている。

eMarketerのKarin von Abrams氏によると、増え続けるスマートフォンの普及により、確実にモバイルでの買い物をする機会が増えるとのこと。ドイツでは、モバイルコマースは比較的遅いスタートであったが、昨年急速に広まった。

 

フランス国内でもモバイルコマース

フランスにおけるモバイルコマースの売上は今年中におよそ143.2億ユーロ(1兆8756億円)に上り、eコマース全体の3分の1を占めると予測されており、2021年には38%以上になるとも言われている。

歴史的に、モバイル端末での買い物は、イギリスなどに比べて遅れをとっている。しかし、企業はウェブサイトを容易に閲覧できるように統合しており、これはより多くの閲覧数と売上につながるだろう。

 

※日本円は2/28現在の為替レートで計算しています。

※当記事は、欧州メディア「Ecommerce news europe」の2/23公開の記事を翻訳・補足したものです。