大日本印刷株式会社は通販業務支援システムCommerceLineSPのオプション機能としてAIを活用した商品レコメンドとキャンペーンオファーの機能を開発し、10月18日にサービス提供を開始する

今回追加されたオプションでは、マイクロソフトのクラウドプラットフォームMicrosoft AzureのAI機能を活用。独自のノウハウを付加した商品レコメンドとキャンペーンオファーの機能を新たに追加した。

 

通販事業を行う企業向けにECやマーケティング機能を搭載したCommerceLineSP

CommerceLineSPは株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシーと共同開発した通販業務支援システムだ。ECの機能だけでなく、集客や購入後の顧客フォローに必要なマーケティング機能を搭載、2012年より提供を開始している。初期投資を抑え、自社ECサイトを構築したい場合や楽天などのモールから自社ECに移行したい場合に活用できるシステムだ。

 

生活者に購買行動を促しやすい2つの機能を追加

今回追加するオプション機能は、AI機能を活用した商品レコメンド機能とキャンペーンオファー機能だ。

オプション機能では、CommerceLineSPに蓄積されたアクセスログ、購買履歴、顧客属性情報などを基にサイトを訪れたユーザーに最適な商品をAIで自動判定、レコメンド表示する。レコメンドはサイト上の主要なページに表示することが可能で、ログインしていなくてもアクセス情報などからAIが判断してレコメンドを実施する。レコメンドの結果をAIがあ学習して常に最適化することができるため購買率を継続的に高めることができる。

また、キャンペーンオファー機能においては、ECサイトに来訪したユーザーに対してAIを利用した効果的なキャンペーンオファーを実施。独自に設定した購入予測モデルに基づいて「割引、ポイント付与、プレゼント付与、送料無料」等、購入に結び付きそうなオファーを判定しサイト上で個別に実施する。また、結果をMachine Learningで学習させることで効果的なオファーや予測モデルの制度を継続的に向上させることができる。

 

AIは急速に様々に分野に進出しており、実際にユーザーの意見を聞かずとも購買傾向やアクセス傾向からユーザーの嗜好を見出すことが可能なAIは、販促支援において大きな役割を果たすことが期待される。