European Ecommerce Report 2017によると、2016年ヨーロッパのEC市場規模は前年比15%増で5,300億ユーロとなっており、世界の30%を占めている。2017年にはさらに14%増の6,020億ユーロ(約77兆円)に達する見込み。

このようにヨーロッパのEC市場は成長しており、Webサイトを保有している小売企業の割合は2010年の67%から2016年の77%まで増加し、現在18%の小売企業がECサイトを通じて商品とサービスを販売している。

イギリスはヨーロッパ全体の33%の市場規模を占めている。また、イギリス、フランス、ドイツの市場規模はユーロッパ全体の70%を占めている。しかし、ECサイトの利用者数の割合では、ノルウェー、ルクセンブルクが98%、デンマークが97%と非常に高い数値となっている。また、ルーマニア、マケドニア、ブルガリアの利用者数の割合はもっとも低い。

EC市場の成長スピードについては、2016年で見ると、前年比でルーマニアは38%増、ウクライナは31%増、ブルガリアは25%増となっている。

また、レポートではヨーロッパのEC市場の3つの問題点を指摘。物流スピードが遅い(17%)、技術的な障害(13%)、商品の破損(9%)という問題があり、今後さらなる改善が求められるだろう。

 

 

※当記事は中国メディア「雨果網」の7/6公開の記事を翻訳・補足したものです。