オンライン書籍ストア「楽天ブックス」は7月18日、関東甲信地域で実施している当日配送サービス「あす楽 当日便」と、午後に注文された商品を翌日届ける「あす楽 翌日便」を終了すると発表した。

 

「あす楽 当日便」と「あす楽 翌日便」はサービス開始から2年で終了

「あす楽 当日便」は、午前10時までの注文で当日中に商品を配送する有料サービス。手数料は498円(税込)。「あす楽 翌日便」は、午後以降の注文でも、翌日までに商品を配送するサービスで、手数料は350円(税込)となっていた。

どちらも関東甲信の1都7県を対象として2015年に始まったサービスだが、楽天ブックスは7月18日に「あす楽 当日便」と「あす楽 翌日便」を終了すると発表。楽天ブックスの当日配送サービスは2年で終わることとなった。

 

午前中の注文で翌日に商品を配送する「あす楽」は引き続き実施

午前中までに注文すると、翌日までに商品を届ける無料配送サービス「あす楽」は引き続き実施する。対象エリアとなっている1都2府20県のユーザーが対象の商品を注文すると、自動で「あす楽」配送となる。

 

楽天ブックスはヤマト運輸と提携

楽天ブックスでは、一部楽天自社物流での配送もあるものの、多くの商品は提携しているヤマト運輸によって、「宅急便」または「ポスト投函配送」のいずれかの配送方法によって商品の配送を行なっている。

ヤマト運輸は、ECの急拡大による荷物の増加、労働需給の逼迫によって、配送体制の構築が追いつかないとして、2017年度の最優先経営課題を社員の労働環境の整備に設定。27年ぶりとなる宅急便の基本運賃値上げと、大口クライアントなどが扱う荷物の取引量の抑制といった取り組みを推し進めている。