中国の電子商取引最大手アリババの第三者オンライン決済サービスAlipayが、米電子決済処理企業大手First Dataとの契約により、サービスをアメリカへ拡大する。

これによりAlipayユーザーは、米国約400万店舗にてモバイル決済サービスを利用可能に。まずはFirst Data社の在庫管理システムClover suiteを使用するクライアントの決済からサービスが実施される。

「我々のゴールは、信頼できる支払いサービスを、北米を訪れる年間400万人強の中国人顧客にまで広げること」と、北米Alipay社長Souheil Badran氏は言う。

AlipayとFirst Dataは昨年共同し、カリフォルニアとニューヨークにある特定の店舗にてAlipayモバイル支払い決済サービスの試験運用を開始していた。

First Dataの会長兼最高経営責任者Frank Bisignano氏曰く「Alipayの人気は中国を越えて広がり続けているので、Alipayがあらゆる規模の米企業受け入れに向け、サポート役としてFirst Dataを選んでくれたことは大変喜ばしい」とのことだ。

アメリカ企業との取引は、First Dataが最近買収した米ソフトウエア企業Acculynkを通して行われ、Acculynkは決済のための「Alipay QRコード」をトークン化するとのこと。

 

※当記事は「Mobile Marketing Magazine」の5/10公開の記事を翻訳・補足したものです。