デジタルビジネスを支援する、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズが提供する、タグ1行でECサイトを高速化するオールインワン・スピード改善ツールSpeed Kitが、株式会社ベルーナが運営する「ベルーナオンラインストア」にて2025年4月より本導入が実施された。

これにより、商品詳細ページの読み込み速度の大幅改善がみられた。


ECサイトのスピード改善を実現る際に必要なポイント

 

ECサイトの表示を早くするには、「コンテンツ配信ネットワークを使用して、地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する」、「画像やコードの最適化」、「ブラウザやCDNでのキャッシュ活用による再読み込み時間の短縮」、「データベースクエリの効率化、サーバーレスポンス時間の改善」といったことが重要となってくる。

しかし、多くの企業では既存のシステム構成やパッケージの制約、開発リソースの問題から、これらのアプローチを全面的に実施することが難しいケースも少なくない状況にある。

 

 

株式会社ベルーナが導入した経緯

 

株式会社ベルーナが提供する「ベルーナオンラインストア」では、顧客から「表示速度が遅い」との声があり、デジタルに詳しくない利用者にとって、サイトの表示遅延は使いづらさやブランドイメージに直結することから問題解決に動き出した。

そこで、表示速度改善のためにGoogle AMPやCDNの設定の見直し、HTML最適化などを実施したが、顧客が実感できるレベルの改善には至らなかった。また、運用上の課題として、サードパーティ製タグの管理が難しく、改善が進まない面もありソリューションを検討していた。そのような状況下で、Speed Kitを知り、シミュレーションサイトでの結果に良さを感じ、PoC(概念実証)を実施することとなった。

 

 

Speedkitが導入されて実現したこと

 

「ベルーナオンラインストア」がSpeed Kitを導入したことで、PoCによるA/Bテストの結果、LCP(Largest Contentful Paint)が大幅に改善され、ドメイン全体で27%高速化し、最も効果が高かった商品一覧ページでは46%、その他トップページでも40%、商品詳細ページでも37%高速化することができた。

これらPoCの結果と合わせて、Speed Kitの導入によって「顧客がよりスムーズに商品情報にアクセスできるようになり、顧客体験が向上できる」、「コンバージョン率の向上」、「既存のシステムに大きな変更を加えることなく改善を実現する」、「システム変更なしでの速度改善」といった効果が実現されることが期待され、最終的に導入に至った。

 

 

Speedkitの概要

 

ドイツのハンブルク大学との共同研究に基づいて開発されたSpeed KitはAIベースの革新的なウェブパフォーマンスソリューション。最新のキャッシング・アルゴリズムとネットワーク技術を活用することで、ウェブサイトの即時読み込みを実現している。また、サービスワーカー、エッジキャッシング、高度な最適化技術を組み合わせることで、多くのオンライン体験を悩ませているサイトの表示遅延や帯域幅の問題を回避することができる。

 

 

株式会社ギャプライズの概要

 

ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきた。また、2023年にはGoogleオプティマイズサービス終了に際し、公式推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みを実施している。ギャプライズは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広くクライアントの課題解決を行いながら、ビジネス成長を加速するための伴走を続けていくとのこと。