デジタルビジネス支援を行う、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、2026年5月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した。



LCPについて

 

LCPとは、Largest Contentful Paint(最大視覚コンテンツの表示時間)の略で、Googleが定めたCore Web Vitals(ウェブの重要指標)の1つを指しており、ウェブページを開いてから、画面の主要な部分(一番大きな画像や見出しのテキスト)が表示されるまでの時間を測定したものとなっている。つまり、LCPの値が小さいほど、ページの主要コンテンツが素早く表示され、ユーザーにとって読み込み速度が速く感じられるということだ。さらに、Googleは、LCPの基準値を定めており、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好で、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断される。また、ルノー社の改善事例によるとLCPは1秒未満までその改善効果が得られることがわかっている。

 

 

ランキング結果

 

調査の結果、1位はまんだらけ(LCP 0.467秒)、2位はユーコー(LCP 0.559秒)、3位は白鳩(LCP 0.580秒)となっていた。また、特筆すべきなのはアマゾンの(139位/LCP 1.508秒)、ヨドバシ・ドット・コム(135位/LCP 1.500秒)、ビックカメラ(117位/LCP 1.431秒)といったメガECサイトを上回る速度を実現しているサイトが138サイトも存在していた点だ。このことから、消費者の「表示速度に対する期待値」は年々高まっており、もはや「業界大手と同程度」では差別化できない時代に入ったといえる。

 

 

LCP 1秒未満を実現しているサイトに共通するのは、フロントエンドの工夫以上に、サーバー応答速度(TTFB)の速さで、LCP 1秒未満のサイトはいずれもTTFBを0.5秒未満に抑えており、高速表示の土台がサーバー側で構築されていることが分かった。また、多くの企業が、画像圧縮やJavaScriptの遅延読み込みなどフロントエンド側の改善に多くの時間を割いているが、TTFBが遅いままでは、その効果を十分に発揮できない。今回の結果は、「1秒の壁」を突破するためには、フロントエンド最適化だけでなく、バックエンドやインフラを含めた抜本的な改善が不可欠であることを示している。

 

 

株式会社ギャプライズについて

 

株式会社ギャプライズは、海外の先進テクノロジーを発掘し、日本市場への導入支援・活用支援を行う「海外SaaS商社」。2005年の設立以来、グローバルで注目されるテクノロジー企業とのアライアンスを通じて、デジタルマーケティング、顧客体験最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI活用など、幅広い領域で企業の成長を支援してきた。さらに近年では、Googleオプティマイズ終了を機に、公式推奨されるABテストツール群の国内提供や、サイトスピード改善ソリューションの展開など、特定の製品にとどまらず、顧客課題に応じた最適な選択肢を届ける支援体制も強化している。

近年、市場や技術の変化が加速する中で、日本のエンタープライズIT市場は30兆円規模に達すると見込まれ、SaaS市場もさらなる拡大が予測されている。こうした成長市場において、今後もギャプライズは世界の先進的なテクノロジーと日本企業をつなぐ架け橋として、新たな価値創出に取り組んでいくとのこと。