顧客は「スピード」、「コスト削減」、そして「サポート」を求めている。2025年以降、その実現のためにAIエージェントが活用されるようになるだろう。


米国メディアMarTechMarTechChartsセクションでは、マーケターやマーケティング業務の専門家が関心を持つデータを定期的に取り上げている。

出典:KlaviyoのGlobal AI Shopping Index(グローバルAIショッピング指数)


Klaviyo(メールマーケティングやSNSマーケティングのオートメーションプラットフォームを提供する米国のテクノロジー企業)のレポートによると、AIはすでにオンラインショッピングに革新をもたらしており、その傾向は今後も続くとみられているという。

同レポートの調査結果は以下の通り:

  • 消費者の78%が、過去3ヶ月間でショッピングや商品検索にAIを活用した。
  • 消費者は、最もお得な商品を見つけるため(36%)、時間の節約(17%)、そしてパーソナライズされたおすすめ商品を獲得するため(14%)にAIを活用している。
  • 消費者の56%が、2025年のブラックフライデーおよびサイバーマンデーにAIショッピングアシスタントを利用する予定。
  • 消費者の75%が、即時回答を得られなかったために購入を中断している。これは、リアルタイムで提供されるAIによるサポートが今やチェックアウト体験の決定要因となっていることを示唆している。

同レポートにおける今後の展望:

  • 2026年までに、消費者の48%がAIアシスタントに商品比較サポートを、41%が予算管理サポートを、32%がコーディネート提案を希望している。
  • 消費者の65%は、2026年までにAIショッピングアシスタントが標準化されると予想している。
  • 2030年までに、消費者の40%はAIによる継続的な節約効果を期待しており、89%は配送状況の追跡や注文内容の更新といった購入後の作業をAIに任せることに前向きである。

本報告書は、米国、英国、オーストラリアの3,000人の消費者を対象とした調査に基づいている。


※当記事は米国メディア「MarTech」の10/17公開の記事を翻訳・補足したものです。