株式会社バニッシュ・スタンダードは、スタッフDXのアプリケーションサービス「STAFF START」の新機能「店舗接客」をリリースした。「店舗接客」機能の第一弾として、販売スタッフの個人売上を可視化しながら、EC在庫を案内できる『EC客注』、接客時に多彩なコーディネートを紹介できる『擬似試着』が可能となる。

 

今回のリリースにより、買い回り時の購入促進や大型商品の販売につなげるといった効果を期待できる他、リアルとECがこれまで以上にスムーズにつながることで、店舗接客のDX化を推進する。

 

 

「店舗接客」機能について

 

「店舗接客」機能は、店頭の商品についているバーコードを読み込むことで、ECサイトの商品詳細ページを表示/QRコードを作成し配布することができる機能だ。スタッフ一人ひとりの「店舗接客」機能による販売実績=どのくらいEC売上やPVが発生したか成果が可視化されるため、本部はそれらの実績を店舗やスタッフ個人の評価に役立てることができる。

 

「店舗接客」機能以外にも、「EC客注」、「擬似試着」や、複数の店を見て回り、価格、スペック、デザインなどを比較して購入を決定する買い回り時に、QRコードを提供し、「売り逃し防止」できる機能もある。

 

 

デジタルコンテンツとノウハウの蓄積

 

コロナ禍による巣ごもり消費の影響で、2020年の物販系EC市場規模は12兆2,333億円と大きく伸張した。中でもECサイトでの売上拡大を支えているのが、店舗スタッフが作成したオリジナルコンテンツで、「STAFF START」経由で公開されたコンテンツ数も、巣篭もり消費の拡大に合わせて増加した。店舗スタッフによるECコンテンツ拡充の潮流において、スタッフコンテンツのクオリティアップ施策や“販売に貢献するコンテンツ”の分析を進めており、コロナ禍に蓄積したノウハウを事業推進力に変えるべく、新しい接客スタイルとして活用されている。

 

 

STAFF STARTとは

 

STAFF START」は、店舗に所属するスタッフをDX化し、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするStaff Techサービス。導入しているアパレル企業で最も利用されている「コーディネート投稿機能」は、店舗スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報などを紐づけてECサイトやSNSに投稿する機能で、その投稿を通じて商品紹介やコーディネート提案といった接客対応を行うことができる。また、スタッフの投稿を通じて達成されたEC売上は可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されている。現在、利用ブランド数はアパレルや化粧品ブランドを中心に1,700を超え、2021年1月から2021年12月の間に「STAFF START」で作成されたコンテンツを経由した流通総額は、1,380億円を達成した。

 

 

今後、「STAFF START」は、店頭接客の強化、店舗とECの垣根を超えた接客の実現に向け、引き続き新機能追加/改善を予定しているとのこと。