シンガポール発の人気オンラインショッピングプラットフォームShopeeが、欧州でのデビューにむけて、ポーランドでのローンチの準備を進めている。同社のゲーム部門であるGarenaは、すでに欧州でサービスを提供している。
Shopeeは、ポーランドでのECサイト開設準備を進めており、現在セラーを募集していると、関係者はReutersに語っている。シンガポールのハイテクグループであるShopeeにとって、欧州eコマースへの初進出となる。
世界各地への積極的な事業拡大
Shopeeは、今年初めにラテンアメリカでウェブサイトを立ち上げ、現在はインドでも準備を進めており、世界各地で積極的な事業拡大を図っている。また、今後数ヵ月のうちに、アルゼンチンでもサービスを開始する予定だ。
Shopeeは、東南アジアで圧倒的なシェアを誇るEC企業Seaの傘下にある。
Shopeeは、東南アジアで圧倒的なシェアを占めるeコマース企業Seaの傘下にある。Seaは、直近の四半期では、全世界で10億ユーロ以上の収益を達成している。
ShopeeはDPDやInPostと提携
このニュースは、ポーランドのニュースサイトWiadomoscihandlowe.plが最初に報道したもので、オンライン販売業者からの情報によると、彼らは、Shopeeから8月開始予定の提携に関する提案を電話で受けたという。Shopee社はフランスの宅配業者DPDやポーランドの宅配会社InPostとも供給契約を結んでいるといわれている。
Shopeeは2015年に設立され、2018には、同プラットフォーム上では6億件以上の取引が行われ、商品総額は85億ユーロ以上に達した。同サイトは、2年前にはすでに月間訪問者数で世界の10大eコマースサイトのリストに入っていた。
ポーランドEC大手Allegroとの競合
ポーランドでは、Shopeeは地元の大手eコマース企業であるAllegroとの激しい競争に直面するだろう。セラーを惹きつけるために、Shopeeは、最初の6ヶ月間の手数料無料サービスを提供し、定額利用料も無料にする。また、顧客獲得のために、ポーランドでのデビュー直後から、最低注文額設定なしでの無料配送を提供する。
※当記事は英国メディア「Ecommerce News」9/8公開の記事を翻訳・補足したものです。