eコマース業界カオスマップ2016 - 越境EC編
e コマースの浸透に伴いeコマースの運営を支援するテクノロジーも大幅に拡大してきており、提供されているサービスは膨大な数にのぼる。そのためeコマース業界に深く携わっていても全てのサービスとその特性を理解することは非常に難しくなってきている。また、eコマース業界初心者や少し離れたテクノロジー関連の業界から見ても非常に分かりにくい部分が増えてきている。
そこでeコマース業界の“今”を分かりやすく、そして網羅的にマップ化した「eコマース業界カオスマップ」をeコマースコンバージョンラボと日本ネット経済新聞の共同企画で作成。可能な限りeコマース業界の今を中立的に整理し、網羅的に全サービスを掲載することを大目的としている。今回は越境EC版となる。
※マップに不足等があった場合は適宜修正し最新化していく。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】越境EC特集 | 日本ネット経済新聞
注)この記事には、同じ内容の2024年最新版、カオスマップ越境EC編が既に公開されています。
越境EC編
第三回目は「越境EC」ジャンルのカオスマップをお届けする。93サービスをピックアップし、マッピングした。
※アカウント作成する方は、作成後再度このページへアクセスしてダウンロードしてください。
※7/4に1サービス追加し76サービス
※7/6に2サービス追加し78サービス
※7/8に1サービス削除し77サービス
※7/13に12サービス追加し89サービス
※7/14に1サービス追加し90サービス
※7/22に1サービス追加し91サービス
※9/2に1サービス追加し92サービス
※11/17に1サービス追加し93サービス
これまでの特集では2軸で、EC業界の各ジャンルのサービスをマップしてきたが、越境ECは全ジャンルにわたってサービスが提供されているため、上記のようなジャンル毎の整理を行った。ジャンル分けは、各サービス内容から日本ネット経済新聞とeコマースコンバージョンラボ編集部が独自に判断し た。
通常の国内向けのECサイト運営と比べると、左下の購入代行、海外転送という消費者サポート的なサービスジャンルは越境ECだけのものとなる。また、右上のマーケティング関連のサービスについては提供量が少ないのが現状のようだ。また、受発注管理・在庫管理などのサービスの提供はあまり見られなかったのも特徴的だ。
いきなり天猫国際などの海外のモールに出店するのはハードルが高いため、購入代行・海外転送のような国内から対応可能な手軽なサービスから、販売代行・出品支援のような海外モールへの進出を手軽に行うものなど、様々な種類のサービスが提供されている。
サービスの対象となる国は、物流系の各ジャンル(物流・海外配送・購入代行・海外転送)については、全てのサービスが地域を問わず、グローバルに対応している。また、中国・台湾などの中華圏向けのサービスが非常に多いことも分かる。ASEAN向け、欧米向けはごく少数となっている。このように、越境ECを支援するサービスは、中国向けを中心に非常に盛り上がっている。
越境EC支援サービスリスト
以下、ここで紹介した越境ECを支援するサービスとなる。
カート・パッケージ
以下、13サービスが提供されている。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】アンダス/自社ECで台湾進出/リピート通販売上拡大システム | 日本ネット経済新聞
モール(海外事業者)
以下、7サービスが提供されている。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】ジオシス/モール経由で海外販売/専任担当者が販促・物流支援 | 日本ネット経済新聞
モール(国内事業者)
以下、5サービスが提供されている。
越境ECアプリ
以下、3サービスが提供されている。
BtoB
以下、5サービスが提供されている。
CtoC
以下、1サービスが提供されている。
訪日観光客向けEC
以下、2サービスが提供されている。
サイト構築支援
以下、4サービスが提供されている。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】オルグロー/越境ECサイト構築を支援/多言語表紙、多通過決済が可能 | 日本ネット経済新聞
出品支援
以下、3サービスが提供されている。
販売代行
以下、7サービスが提供されている。
購入代行
以下、5サービスが提供されている。
海外転送
以下、5サービスが提供されている。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】BENLY(ベンリー)/手数料無料で海外転送/顧客対応も公表で導入進む | 日本ネット経済新聞
マーケティング
以下、6サービスが提供されている。
物流・配送
以下、10サービスが提供されている。
海外決済
以下、7サービスが提供されている。
運営代行・コンサルティング
以下、7サービスが提供されている。
<参考>
【EC支援サービスマップシリーズ】いつも./中国2大モール進出支援/出店から運営、物流まで | 日本ネット経済新聞
翻訳
以下、3サービスが提供されている。
ここ数年、急激にEC事業の中で存在感を増してきている越境ECだが、それを支援するサービスも既に市場には大量に投入されているようだ。しかし、依然としてマーケティング領域や受発注管理領域などの空白領域も存在するため、ビジネスチャンスは多そうだ。EC事業者からするとこれらのサービスをフルに活用し、海外の消費者に商品をしっかり届けていくための一歩を踏み出していって欲しい。
※上記の情報は定期的に更新を行い、常に最新化していく。
<参考>
【2015年まとめ】今年EC業界でチェックしておくべきトレンド5選と2016年のEC業界展望
そもそも越境ECってどんなモノがどんな理由で売れるのか - データから見るポテンシャルと傾向
急成長を遂げる東南アジアとインドのEC市場 - 6カ国の市場環境・決済と進出ハードルまとめ
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