インドでGoogle「Tez」(ヒンディー語で「速い」と言う意味)と呼ばれる、ユーザーが通貨を貯金できるお財布ケータイサービスが2017年9月18日(月)にリリースされた。

Googleとしては既存のGoogle WalletAndroid Pay以外の決済のオプションを提供すると言うことになる。更に、モバイル銀行口座間の無料送金を推進する、インド政府により支援されている支払システムUnified Payments Interface (UPI)へのサポートや、決済サービス会社PaytmMobiKwikなどの第三者企業へのサポートも行なう。

Googleがこの決済アプリをインドでリリースする計画の存在は、インド政府の書類によって確認されている。更に、テクノロジーの巨人であるGoogleは、少なくともインドネシアとフィリピンでも「Tez」の商標を登録しており、アジアの他の発展途上の市場へも展開していく計画があるようだ。

インドのモバイル決済とおサイフケータイの領域には事業性が期待されており、様々な企業が市場に参入している。例えば、Caller ID(発信者番号通知)サービスのTruecallerは、アプリを通したユーザーの送金を可能に。インスタントメッセンジャーアプリWhatsAppも、2017年4月頃インド向けの同様なサービスに取り組んでいると伝えられていた。しかし、これに対してPaytmは逆の方向に進み、モバイルメッセージ機能による決済サービスを追加した

 

※この記事は「Mobile Marketing Magazine」の9/14の記事、9/18の記事を翻訳・補足したものです。