Amazonは、日用品を中心とした対象商品を割引価格で定期的にお届けするサービス「定期おトク便」をリニューアルした。
このリニューアルにより、対象商品が約4万6,000点に増え、これまでプライム会員限定の特典であった「おまとめ割引」がすべてのユーザーに適用されるようになった。
おまとめ割引がすべてのユーザー対応に
定期おトク便は、1ヵ月から6ヵ月ごとのうち、指定した頻度で自動的に商品を無料配送するサービスだ。定期おトク便に登録すると継続期間に関わらず、商品販売価格から最大10%の割引が適用される。また、支払いは発送済みの商品分の都度払いで、サイズやブランド、配送頻度、数量の変更・キャンセルはいつでも可能だ。
おまとめ割引は、同一のお届け先に配送される定期おトク便の商品が同月に3件以上ある場合、おまとめ割引が適用となり、対象商品がそれぞれ最大15%の割引が適用されるものだ。リニューアル以前は、Amazonプライム会員のみが対象の割引サービスであったが、今回のリニューアルで、非会員も割引サービスが適用となる。
なお、飲料、おむつ、ベビーフードといったおまとめ割引適用外の商品もある。
日用品以外の商品も対象に
これまで定期おトク便では、ベビー用品、飲料、シャンプー&リンス、サプリメントといった日用品が対象商品であったが、ビールやワインなどのアルコール類に加え掃除用品やホビー系商品、ネイルグッズなど、対象商品が約4万6,000点に増加し、定期購入できる商品のバリエーションが増えた。
一方で、この「定期おトク便」を今リニューアルする意図が見えない部分もある。単品通販サイトに見られる定期購入(サブスクリプションコマース)では、化粧品や健康食品、サプリなどがメインだが、Amazonの定期おトク便では、より生活に身近な商品がラインナップされているため差別化要素は存在する。しかし、Amazonが提供するAmazon Dash Buttonとは商品ラインナップは似ており、この2サービスのすみわけはそれほど明確ではないようにも見える。今後、これら一見重複しているサービス群をどのように整理していくのかも気になるところだ。