中国国家体育総局の「国民健康活動状態調査公報」のデータによると、健康のためにフィットネスをする人は2007年と比較して2014年には約8%増加し、特に若者の人数は2倍に増加した。また、有名人発でトレンドキーワードともなっている“ベストライン”(綺麗に割れた腹筋のライン)、“A4の腰”(A4用紙の狭い方の幅に収まる幅のウェスト)などへの注目が増え、そのようなボディラインを求めている人が増えてきている。そのため、フィットネス業界のオンラインビジネスにも脚光があたってきている。

ファッションマスメディアグループが12月9日から提供を開始した “UP健康”という新しいアプリでは、フィットネス系網紅がユーザーにアドバイスなどの健康促進のためのサービスを提供している。例えば、栄養士、エクソサイズコーチなどはユーザーに健康になるための運動メニューを提案する。また、メニューを適切に実施しているかを指導・監督する網紅もいるという。

“UP健康”は健康サービスプラットフォームとして、フィットネス系網紅たちに新しいビジネスチャンスを与えている。プラットフォーム側では運動や食に関わる各種基礎データや素材(エクササイズビデオ、化粧品の効果)などを提供。“網紅”たちはこれらのデータや素材に基づいて、低コストで行えるフィットネス方法や食の改善などを提案することができる。ビジネスモデルについては、サービス料をもらい、あるいは網紅の提案の中にプロダクトプレースメントすることで収入となる。現在、200人の網紅が“UP健康”のプラットフォームに登録している。登録した網紅たちのWeibo上のファンの総数は2億を超えている。70%のフィットネス系網紅は“UP健康”と契約してユーザーへの提案を行っているため、プラットフォーム内での言動に責任を持つため、提案の内容の質が保障できる。さらに、中国の人気女優馬可氏、国際アンチエイジングの専門家肖夏博士が網紅と専門家の代表として “UP健康”と契約して活動している。

有名な医学雑誌「The Lancet(ランセット)」によると、中国の肥満人数は9,000万人に達し、アメリカを超え世界第1位となっている。ファッションマスメディアグループは大量のフィットネス系網紅のリソースを持っているため、オンラインを通じて、今後より多くのユーザーに健康促進のためのサービスを提供していく。

 

※当記事は中国メディア「TechWeb」の12/21公開の記事を翻訳・補足したものです。