第6回 ネット&モバイル通販ソリューションフェア2013 

 

2月27日と28日の2日間に渡り、東京・池袋サンシャインシティ 展示ホールに於いて“第6回 ネット&モバイル通販ソリューションフェア2013”が開催されました。

 

ECサイトの構築からマーケティング、物流・決済まで、ネット&モバイル通販の成功のためのノウハウが集結したこの展示会は、盛況のうちに幕を閉じました。今回はその模様をお伝えします。

eコマースに関連した仕事をされている方でも、頻繁に開催されるこのような展示会に参加されるのは難しい場合もあるとので、その会場の様子と、出展していたサービスから、何か売上や利益率をアップ出来るヒントを少しでも感じて頂ければと思います。

 

この手の展示会では、多くの出展社はEC事業者をターゲットにしているものの、我々が訪れたタイミングでは、会場内はそれほどEC事業者は多くなく、関連事業を行っている会社などが情報収集を行っているケースが目立ったように思います。

ブースでは、最新事例やソリューションについて出展企業の担当者から詳細な話を聞くことができるため、各々の悩みに合った企業に出会うことができます。

また、どのようなサービスを行っているのか、勉強がてら聞いてみることも出来るため、導入するしないは別として、足を運び、EC事業者がどのようなことを考えて、出展企業がどのようなサービスを展開しているのかを学ぶ良い機会になると思います。

 

今回の会場は、課金・決済ゾーン、物流&フルフィルメントゾーン、EC構築&マーケティングゾーン、そして今年から新設されたリアル店舗&リテールシステムゾーンの4つに分かれ、71社の展示ブースが集いました。

勢いの感じるブース、コンパニオンが目を引くブース、方法論をしっかり伝えようとするブース、目立つ商材を前面に押し出しているブース、各社様々なやり方で会場を盛り上げていました。

 

 

出展企業ピックアップ

 

ここでは、会場に足を運べなかった方のために、出展ブースの中からいくつか気になったところをピックアップして紹介しましょう。

 

まず、リアル店舗&リテールシステムゾーンで目を引いたのが、株式会社G・T・B・Tのブースです。

 

こちらでPRしていたのが、誰でも綺麗に商材の撮影が行えるデジタル撮影ボックス“HAD”。

撮影時に欠かせないライトと傘を使わず簡単に光の加減が調節可能で、スタジオを作らなくても、少しのスペースで本格的な撮影が行える撮影小物として来場者から注目を集めていました。

多くのEC事業者が良い写真を撮影することが難しい、と言う悩みを持っていることから、このような手の届く値段で、本格的な撮影が行える機械は非常に便利だと感じました。今よりも品質の高い商品の撮影を行うことで、少しでもコンバージョンを上げることが可能な商材も多いため、試す価値はありそうに思いました。

ただ、もともとジュエリーを取扱っている会社のため、一番大きい機械でも、アパレルなどの商材は撮影が出来ない小さめのサイズなのが少し残念に思いました。

 

 

eコマース事業者向けのサービスプラットフォーム、ビジネスマーケットを昨年開始したニフティ株式会社のブースも、賑わいを見せていました。

 

ここでは、ビジネスマーケットでサービスを提供する企業と共同でブースを出展し、各サービスの中身やメリットを積極的にPRしていました。

ニフティと言うとほとんどの方はその名前を知っているほど企業の知名度は抜群ですが、ことeコマース業界では、まだまだ何を行っているのか、と言う認知は進んでいないように思いましたが、各社が提供しているEC事業者向けのサービスを一括でニフティで取り纏めて、EC事業者に再販すると言う新しいモデルは、今後が非常に楽しみに感じました。

また、どのようなサービスが自社のeコマースサイトに必要かが分からないEC事業者も、ビジネスマーケットに参加するだけで、様々なサービスの情報の提供を受けられるため、参考になるのではないでしょうか。

 

 

eコマースサイト構築の大手、株式会社コマース21のブースも、さすがの存在感を出していました。

 

大手の事例の紹介、豊富な機能の紹介など幅広く情報を提供していて、eコマース事業を行っている大手企業担当者には、非常に魅力的に映ったのではないでしょうか。

ただ一方で、コマース21のような実績とノウハウを併せ持つ企業から、売上アップに悩む中小企業向けのサービスの提供も非常に待たれるところです。

 

 

ECにおけるマーケティングの関連企業も数多く参加していた本イベントには、国内最大級の体験口コミサイト、モニプラを運営しているアライドアーキテクツも出展していました。

情報発信力の高いブロガーを12万人以上会員に持つモニプラを活用することによって、eコマースサイトでの集客アップをアピール。実績も豊富で、口コミを使った拡販が向く商材を取扱っているEC事業者にとっては、リスティング広告よりも遥かに効果の高い投資だと思います。

サービス同様、元気の良い社員の方が、分かりやすい説明をする姿と、そのシステムについて熱心に聞き入る来場者の様子が印象的でした。

 

 

講演会との連動

 

出展ブースだけでなく、セミナーと展示が連動している点も本イベントの特徴のひとつです。業界のリーダーによる基調講演や特別講演、出展社による最新成功事例などのセミナーを2日間で50タイトル開催し、どの講座も早い段階から満席という活況ぶりでした。

 

講演内容は、やはり今話題のO2O(ネットとリアルを連動させるOnline 2 Offline)に関するものが目立ったように思います。

ここでしか聞けない話も多く、興味のあるテーマであれば、積極的に講演を聞く事をお勧めします。
次回は6月12日〜13日に大阪で“第3回 ネット&モバイル通販ソリューションフェア2013 in 大阪”が開催されます。関西地区にお住まいの皆さんは、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。