デジタルビジネス支援を行う、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、2026年9月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した。
また、今回の発表からは、これまで主軸指標としてきた「LCP(最大コンテンツの表示速度)」に代わり、「1秒以内表示率」を新たな主軸指標として採用している。Googleが推奨するLCP 2.5秒以内の達成率は、すでに約79.7%(341サイト)に達し、「合格」が多数派となったことから、よりユーザーの体感速度に近い「1秒以内表示率」へと評価軸を見直すに至った。
LCPについて
LCPとは、Largest Contentful Paint(最大視覚コンテンツの表示時間)の略で、Googleが定めたCore Web Vitals(ウェブの重要指標)の1つを指しており、ウェブページを開いてから、画面の主要な部分(一番大きな画像や見出しのテキスト)が表示されるまでの時間を測定したものとなっている。つまり、LCPの値が小さいほど、ページの主要コンテンツが素早く表示され、ユーザーにとって読み込み速度が速く感じられるということだ。さらに、Googleは、LCPの基準値を定めており、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好で、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断される。また、ルノー社の改善事例によるとLCPは1秒未満までその改善効果が得られることがわかっている。
ランキング結果

1位は電子コミックストア「Webコミック ラザ」(まんだらけ運営)で、1秒以内表示率は88.2%(参考:p75 LCP 0.6秒、2.5秒以内達成率98.3%)、2位は「あみあみ」で1秒以内表示率は83.5%、3位は「トレファクファッション」で、1秒以内表示率は81.4%となっている。また、TOP10圏内はいずれも76%を超えており、「LCP2.5秒以内」という合格ラインにとどまらない高速な体感表示を実現している。

426サイト全体の1秒以内表示率の中央値は41.9%という結果だったことから、平均的なサイトでは訪問の約6割で表示に1秒以上かかっているということになる。さらに、今回の調査で明らかになった最も注目すべき点は、p75 LCPが同じ値のサイト同士でも、1秒以内表示率には大きな開きがあるということだ。たとえばp75 LCPが2.0秒で並ぶ19サイトのグループでは、1秒以内表示率が最大45.5ポイントも異なっていた。これは、LCPという「合格・不合格」の基準だけでは測れない体感速度の差が、実際には多くのサイトの間に存在していることを示している。なお、大手ECサイトであるAmazon(www.amazon.co.jp)の1秒以内表示率は44.0%で、426サイト中196位だったことから、Amazonを上回る1秒以内表示率を記録したサイトは195社にのぼったことが明らかとなった。
株式会社ギャプライズについて
株式会社ギャプライズは、海外の先進テクノロジーを発掘し、日本市場への導入支援・活用支援を行う「海外SaaS商社」。2005年の設立以来、グローバルで注目されるテクノロジー企業とのアライアンスを通じて、デジタルマーケティング、顧客体験最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI活用など、幅広い領域で企業の成長を支援してきた。さらに近年では、Googleオプティマイズ終了を機に、公式推奨されるABテストツール群の国内提供や、サイトスピード改善ソリューションの展開など、特定の製品にとどまらず、顧客課題に応じた最適な選択肢を届ける支援体制も強化している。
近年、市場や技術の変化が加速する中で、日本のエンタープライズIT市場は30兆円規模に達すると見込まれ、SaaS市場もさらなる拡大が予測されている。こうした成長市場において、今後もギャプライズは世界の先進的なテクノロジーと日本企業をつなぐ架け橋として、新たな価値創出に取り組んでいく予定だ。
さらに株式会社ギャプライズは、2026年後半に向けて、「1秒以内表示率 50%以上(現時点で149サイトが達成) 1秒以内表示率 70%以上(現時点で31サイトが達成) CLS(Cumulative Layout Shift、累積レイアウト変更)0.1以下 」を次の基準値を新たな目標として提示するとのこと。