ヤマト運輸株式会社は、2017年11月20日よりEC事業者向けにAPIの公開を開始。
ECサイトとクロネコメンバーズサービスとの連携により、ECで商品を購入したクロネコメンバーズのユーザーは、ECサイトやアプリ内で荷物を受け取る時間や場所の変更が可能となる。また、同日より株式会社エアークローゼットが運営するファッションレンタルサービスairClosetにおいてこのサービスが初導入された。
APIの連携によりユーザーの受け取りニーズに対応
ヤマト運輸はこれまで、ユーザーの様々な受け取りニーズに対応すべく荷物を受け取れる拠点整備を行ってきた。だが、受取りの時間・場所の変更にはヤマト運輸のWebサイトやアプリを利用する必要があり、運送に関する変更手続きはECサイト・アプリ内で解決していない状態であった。
今回のAPI公開により、クロネコメンバーズのサービスとEC事業者のサービス連携が可能になった。
コンビニ・ロッカー受け取りにも対応している。
API公開初日より、airClosetとの連携を開始。クロネコメンバーズに登録済みのユーザーはクロネコIDとairClosetを連携させることで、商品を購入したECサイト内で荷物を受け取る場所や時間を変更することができるようになる。
さらに、クロネコメンバーズに登録していないユーザーでもECサイト側の登録情報を引用することで簡単にクロネコメンバーズへの登録が可能だ。
今回のAPI公開によりEC事業者は、自社のサイトやアプリ内に、クロネコメンバーズの機能を実装できるようになることで利便性が向上、集客力の向上が見込める。ユーザーにとっては、クロネコメンバーズサイトではなく商品を購入したECサイトで受け取り場所・時間の変更などを行うことができるようになるため、よりストレスフリーにショッピングを行うことができるようになる。このAPIが浸透することにより、社会的に問題視されている「再配達問題」にも一定の緩和をもたらすことも可能だろう。