株式会社デジタルスタジオは、自社運営する越境ECモール「Discovery Japan Mall」おいて、昨年6月から今年の6月までの1年で最も多かった販売国のランキングを発表した。

 

日本の商品を最も多く買ったのはアメリカ

 

第1位はアメリカで全体の34%、2位は中国、3位はイギリスとなり、ネット通販対する意識・浸透のレベルが最も高いアメリカが日本の商品を多く買った結果となった。また、販売国の8割は先進国となった結果から、人口に対するインターネット普及率の割合や、小売に対するオンライン消費額割合、またネット決済に対するセキュリティー認知度などの差が結果的に先進国からの購入が8割以上という結果に繋がったと考えられる。

 

腕時計、化粧品が6割を占める

Discovery Japan Mall で最も多く売れた商材は、第1位に日本ブランドの腕時計(33%)、第2位化粧品(32%)、第3位食品(26%)となった。特に販売国第3位であるイギリスからはG-SHOCKやSEIKOの時計が多く売れ、イギリスamazonの最安値価格と、日本から国際送料を払って購入した場合で比較した時に、日本から買ったほうがメリットが高かったのではないかと思われる。

また、5万円を超える高価格帯では送料を含めても日本から購入したほうが安い割合が多かったようだ。

第2位の化粧品は大手・中堅メーカーのものだ。日本の化粧品は海外でも人気のある商材だが、デジタルスタジオは化粧品のマーケティングにアジア各国のYoutubeレビュアーなどと協力し、日本の化粧品をあらかじめ無料で送り動画レビューを作成してもらい、動画コンテンツを商品ページに掲載して販売するなどといった連携を行っていた。この連携が化粧品の売り上げ向上に効果的だったと考えられる。

 

オンラインチャットの活用で受注増

Discovery Japan Mall では今年3月よりオンラインチャットを導入し、24時間時差なく全世界からの問い合わせに対応できる体制を構築した。送料の質問や製品内容についての質問にリアルタイムでサポートを行った結果、時差が大きいヨーロッパ諸国(イギリス・スウェーデン・ベルギー・スペイン・アイルランド)からの受注が増え、消費者にとって遠い日本の国から購入するという高いハードルを下げられたと考えられる。

 

Discovery Japan Mallとは

株式会社デジタルスタジオが運営する、海外へ日本の商品を販売することができる越境ECモール。2016年6月にスタートし、現在約120社・約2万商品が掲載されている。