お客様に商品をオススメする。実店舗では当たり前のこの行為がオンラインではなかなか思うようにいかない部分も多い。しかし逆に実店舗ではそのお客様のニーズなどを詳しく知らない状態でオススメしないといけない場合も多いが、オンラインではデータを活用することでお客様のニーズにマッチした商品をオススメすることができる。

このように考えると、過去の様々なデータからオススメ商品をレコメンドすることは、実店舗よりも優る「おもてなし」になる可能性を秘めている。しかし、オススメをユーザー毎に切り替えることができないなど、利用しているECサイトのプラットフォームの当該機能が物足りないケースも多いだろう。

このような領域を支援するためのレコメンドサービスが増えてきている。画一的なレコメンドを行うのではなく、ユーザーの心理を理解し、あくまでユーザー各個人の好みを学習し、おすすめの商品を提案してくれるようなもの。またPCやスマホを連携させるだけでなく、メールでもオススメしてくれるものなども登場している。

これらのレコメンドサービスを活用することで、ユーザー本人も気づいていない潜在的なニーズに答えることで実店舗を越える“おもてなし”をオンライン上で実現していくことが可能になる。提供されているレコメンドサービスは年々増加しているが、新しいものほど優れているとは限らない。自らが運営しているECサイトのシステムやレイアウトにマッチするサービスをしっかりと見極めてから導入するべきである。

それでは現在日本国内の市場に提供されている15のECサイト向けのレコメンドサービスを見ていこう。