一ヶ月前、Amazonの一株は1,000ドル超、市場価値は5,000億ドルに達したのは記憶に新しいところだ。このようにAmazonはグローバルで非常に勢いを持っており、この影響で様々な業種の一部の大手企業の収益性が悪化してきている。
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アメリカ最大の書籍チェーン店Barnes & Noble
Amazonは知ってのとおり1995年からオンラインでの書籍販売を主要事業として展開を開始。2007年にはKindleを提供し、2014年にはKindleの書籍販売シェアは世界の19.5%を占めるまでに至った。Morgan Stanleyのデータによると、 これまでおよそ50億ドル のKindleを販売した。これによって、他の書籍販小売業者の売上が減少し続けている。
2015年7月、Barnes & Nobleの株価は28.66ドルに達し、史上最高であったが、Amazon株価の上昇につれて、現在6.8ドルまで下がり、2015年の最高値より76%を減少した。
老舗百貨店Macy’s
2017年Macy’sの第1四半期の収益は前年比39%減、さらに株価この6月に2010年以来の最安値を記録した。このように瀕死の状態のMacy’sは全く回復する兆しも見えず厳しい状態が続いている。それに対して、AmazonはWardrobeというサービスをPrime会員に提供を開始。このサービスは複数の商品を家で試着し、気に入らないものは返却できるというもの。そのため、多くの会員は百貨店に足を運ばなくても自宅で洋服の選別ができるため、より一層百貨店離れが進む可能性が高い。
Morgan Stanleyの5月のレポートによると、Amazonは米国アパレル市場でのシェア現在は7%だが、2020年には19%まで増加する見込みとしている。
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Handmade ECプラットフォームEtsy
2015年、AmazonはHandmadeプラットフォームを提供してから、Etsyの経営状況はますます悪化。2015年に上場した後、一時株価は平均30億ドルを超えていたが、現在では16ドルまで下落し、その衰退ぶりは顕著だ。
スポーツアパレルFoot Locker
Foot Lockerの第1四半期の営業収益は想定を下回り、その影響で株価は一日で17%下落。さらに、主要販売商品ナイキがAmazonに進出する予定で、Foot Lockerを含み、いくつかのスポーツ用品チェーン店は打撃をこうむることが必至だ。
世界中のスーパーマーケット
Amazonは最近137億ドルでWhole Foodsを買収。オンライン中心に生活しているユーザーだけでなく、今後はさらに多くのユーザーが家で食品や雑貨を購入していく可能性が高い。さらにWhole Foodsは365個のオリジナルブランドを有しており、そのブランドの影響も徐々に大きくなってくるだろう。その結果、世界各地の地域に根付いた伝統的なスーパーマーケットは徐々に影響を受けていくだろう。
※当記事は中国メディア「雨果網」の6/28公開の記事を翻訳・補足したものです。