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エコトレンドの中で、多くの小売業者にとっての最大の課題は「環境対応」

エコトレンドの中で、多くの小売業者にとっての最大の課題は「環境対応」

トレンド
2019/07/25

環境に配慮した商品やサービスに対する消費者の要求に応えることは、英国やフランスのマーケティング担当者やサプライチェーン管理者にとって最大の課題である。これら2か国での再生製品にかかる費用は、年350万ユーロ近くにものぼる。

 

<参考>

eコマースを取り巻くサステナブルな環境システムの未来

 

持続可能性は昨今の注目の話題だ。お気に入りのショップには、配送にリサイクル梱包を使ったり輸送に電気自動車を使用したりするなど、環境問題に取り組んで欲しいと考える消費者が増えている。

 

米国でレビューツールを提供するBazaarvoice社の調査によると、企業が配送や梱包、製品の品質の面で直面する最大の課題について、「環境対応を求める消費者への取り組み」と回答したのが、英国で55%、フランスで49%にのぼった。ドイツでは、「製品の品質」がもっとも重要な課題だと回答(46%)し、環境対応(40%)が次点だった。

 

 

再製造を軽んじるべきではない

Bazaarvoiceの最高売上責任者Joe Rohrlich氏は、「再製造品プロセスは、軽視すべきてはないことは明らかだ」と語る。「環境対応製品を求める消費者の要求を優先している企業では、これまでにない高額なコストとなっている」。

 

また今回の調査で、ヨーロッパで10社中9社近くがリサイクル可能な梱包材を検討していることもわかった。しかしこの数字は、現在すでに何らかの行動をしている企業の、実際の数とは一致しない。たとえば、英国の64%の企業はリサイクル可能な梱包材を使用していない。ドイツ(80%)とフランス(87%)では、この数字はさらに高くなる。

 

一方、プラス面としては、現在ヨーロッパの回答者の4分の3は製品寿命を改善するために、より高品質な材料に投資している、ということであった。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の7/11公開の記事を翻訳・補足したものです。