スマートフォンのビジネスモデルを牽引するGoogleとAppleの本拠地であるアメリカのメディアでも話題のWechatのMini apps。それによるとMini appsがスマートフォンに与える影響は初代iPhoneのリリースに負けないぐらいのものであるとしている。
<参考>
【中国】Wechatの「Mini Apps」がリリース - アプリ市場に革新をもたらす可能性も
ユーザーがWechatアプリの中で他社のアプリケーションを使用することは2つの大きな問題を解決した。アプリケーションがモバイル端末の容量を占用する問題とアプリの登録に関わる手間の問題である。
現在、Mini appsは業者が提供しているQRコードまたは知り合いがシェアしてくれたリンクから個人情報を登録せずにサービスを利用できる。また、Mini appsはホーム画面に追加できる。
Wechatは7.68億人のユーザーを持ち、そのうち半分以上のユーザーは一日90分間以上を使用しているため、Mini appsのポテンシャルは無限だ。Wechatでユーザーは友達とチャットするだけでなく、タイムラインで企業の公式アカウントが提供しているニュースや商品に触れている。ユーザーはニュースなどを閲覧、Wechat payで商品を購買する。このような利便性によって、Wechatはある意味で1つのライフスタイルとなっている。ソーシャルメディアの概念を超え、銀行、ショッピング、デート、飲食などの様々なサービスを網羅するアプリケーションとなっている。
今後、中国の消費者はますますWechatに依存し、今後どのブランドのモバイル端末を買うかより、どれがWechatを一番利用しやすいかを考えるようになるのではないか。このため、iOS、アンドロイドなどのモバイル端末のシステム開発企業にも脅威だ。Wechatは中国のスマートフォン市場だけでなく、世界のモバイル端末市場に影響力を及ぼしていく可能性も高そうだ。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の1/22公開の記事を翻訳・補足したものです。