EC物流代行サービス「ウルロジ」や、SEO、SNS運用などのインターネット事業等を展開しているディーエムソリューションズ株式会社は、全国の20-70代の男女でEC事業を運営している担当者や責任者の方700名を対象に「EC事業の運営状況に関する実態調査」を実施した。
調査結果
EC事業者700名に対し、「現在のEC運用における在庫管理や梱包、発送といった物流業務の状況について教えてください。」と尋ねたところ、「すべての物流業務を委託」と回答した人が21.9%、「一部の物流業務を委託」と回答した人が40.6%と、約6割以上の人が現在なにかしらの物流業務を外部に委託しているという状況が判明した。
昨対比で売り上げが非常に上がっていると回答した成長企業のEC物流状況を見ていくと、60.0%の企業が「全ての物流業務を委託」と回答しており、今回の調査におけるEC事業者700名の平均よりも38.1pt高い結果となった。
EC事業者は少数精鋭事業で運営していることも珍しくないことから、兼任で業務を担当し、高い生産性が常に求められている状況だ。そのような中で、売り上げが好調なEC事業者は、業務の取捨選択を行い、リソースの集中投下を行ったことで事業が一気に拡大していった可能性があると考えられる。さらに、その取捨選択において、物流は委託すべきと考えたEC事業者が多いため、「全ての物流業務を委託」と回答した人が平均よりも大きく上回る結果になったようだ。
「月にどれくらいの出荷件数で物流業務の委託を検討されますか?」と質問すると、最も多かったのは、「71~100件」で23.9%、次いで「101~300件」が21.7%と71~300件が45.6%とボリュームゾーンとなっていた。
EC事業者の中でも物流代行に委託経験のある方を対象に、「物流代行へ委託後に失敗したと感じた経験について」尋ねたところ、1位は「出荷に波がある際に出荷できなかった」が36.2%と最多で、次いで僅差で「保管している倉庫の環境が良くない」が35.2%、3位には「事業拡大に伴う物流の拡張性や対応に柔軟性がない」の29.6%という結果だった。1位の「出荷に波がある際に出荷できなかった」は出荷波動と言い、出荷数が日によって10件や10000件などの波がある状況のことを指している。このように出荷数に波が起きると、物流委託側は人員配置やオペレーションなどに影響が出る他、ミスの発生確率も高くなる危険がある。
こうした波動が発生しやすい状況としては、エンタメグッズやコスメ・化粧品は特定のイベントやセール、SNSの影響などが挙げられる。また、こうした波動への対応力は、起きてからでないと気が付きにくいため、事前に波動への対応事例や物流オペレーション・設備投資状況を聞いておくことが重要だ。
「ウルロジ」について
「ウルロジ」は、ディーエムソリューションズ株式会社が提供するECビジネスに特化した物流代行(発送代行)サービスで、EC事業者は物流業務をまるごと委託することで、売上に直結するコア業務である商品開発やマーケティングに注力することができる。また、ウルロジでは、国内物流はもちろん、冷凍・冷蔵や越境EC、クラウドファンディングといったスポットまで幅広く対応を行っている。