東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、越境ECでの失敗経験のある企業の経営者・役員100名を対象に、越境ECの失敗経験に関する実態調査を実施した。
調査結果
「Q1.越境ECの失敗について教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「商品選定の失敗」が40.0%、「マーケティング施策の失敗」が36.0%、「価格設定の失敗」が32.0%という結果だった。その一方、セキュリティや法規制といった項目は少数にとどまった。
「Q3.越境ECの失敗を経験した時期を教えてください。」と質問したところ、「サービス開始から1~3ヶ月未満」が26.0%、「サービス立ち上げ直後」が23.0%、「サービス開始から3ヶ月~半年未満」が22.0%と、立ち上げから半年以内に失敗している事業者が多かった。
「Q5.越境ECの失敗の原因を教えてください。(複数回答)」と尋ねたところ、「現地で認知を獲得することが難しかった」が46.0%、「商品の価格競争力が十分でなかった」が37.0%、「現地文化への理解が不足していた」が31.0%となっていることから、現地の状況や需要についてあらかじめ調査しておくことが重要だと考えられる。
「Q8.越境ECの失敗を踏まえ、今後越境ECに取り組む際に重要だと感じることを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「市場調査を通じた適切な価格設定」が55.0%、「現地市場のニーズ・文化に合わせたマーケティング戦略」が45.0%、「ターゲット市場の文化・消費者ニーズへの深い理解」が38.0%という結果だった。Q5の越境ECの失敗の原因と同じく、現地文化への理解やその土地に合わせた価格を設定することが重要ということが分かった。
まとめ
今回の調査では、越境ECの失敗事例とその原因が明らかとなった。また、越境ECへの参入には、課題が多くあるものの、現地市場に合わせたマーケティング戦略や現地の言語・文化・法律などの違いに合わせたサポートサービスを上手に利用することで、成功を手にすることができるのではないだろうか。
ショッピージャパン株式会社の概要
Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームで、企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現している。また、Shopeeに加えて、Seaの他のコアビジネス、デジタルエンターテインメント部門であるGarena、デジタル金融サービス部門であるSeaMoneyとテクノロジーを通じて消費者や事業者の生活を改善することを目指していくとのこと。