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Metaの広告収入、12%増。MicrosoftとAlphabetを大きく上回る

Metaの広告収入、12%増。MicrosoftとAlphabetを大きく上回る

マーケティング
2023/07/31

Microsoftは3%増、Alphabetは2%増にとどまる中、Metaは2021年以来初めて二桁成長に回復

 

7月24日の週に発表された大手テック企業の決算報告では、各社のデジタル広告収入がまちまちの結果となった。Metaは2023年第2四半期に二桁の成長を遂げたが、MicrosoftAlphabetはいずれもほぼ横ばいだった。

 

Meta

首位     

Metaの広告収入は前年同期比12%増の315億ドルとなり、アナリスト予想を上回って、2021年以来初めて二桁成長に戻った。これにより、Facebook、Instagram、WhatsAppの親会社である同社の同四半期の総収益は11%増の320億ドルとなった。

 

より高いエンゲージメントは、より多くの収入を意味する 

Metaは、多くの主要なエンゲージメント指標において目覚ましい成長を遂げた。

・Facebookのデイリーアクティブユーザー(DAU)数は5%増の20億6,000万人を達成。

・月間アクティブユーザー数は前年同期比3%増の30億3,000万人を達成。

・InstagramやWhatsAppを含む「family of apps(ファミリーアプリ)」カテゴリーのDAUは、前年同期比7%増の30億7,000万人を達成。

・同カテゴリーの月間アクティブユーザー数も6%増の38億8,000万人となった。

 

従業員が少なければ、資金に余裕が生まれることにもなる 

Metaの好業績は、2万1,000人以上のスタッフの解雇を含む一連のコスト削減策の後にもたらされたものだ。また、いくつかの部門で支出を削減し、社内階層の再編成も行われた。

 

Meta広告収入(単位:百万ドル)

 

 

出典:Metaデータに関するMarTechの分析

 

決算報告 

Metaの報告書全文はこちらから読むことができる。

 

Microsoft

首位と大差をつけられた第二位 

Microsoftの広告・ニュース検索収入は3%増の8,600万ドルで、これにはパブリッシャーに支払われたトラフィック獲得コストが含まれている。これらのコストを除けば、収益は8%増であった。

同社によれば、この増収は検索ボリュームの増加と、AT&Tから買収した広告購入プラットフォームXandrによるものだという。Microsoftは、広告費の減少により、収益が「予想より少し下回った」と述べた。

 

LinkedInで大幅増収 

Microsoftは売上をドル建てで報告していないが(報告され次第、記事を更新予定)、LinkedInの収益がMicrosoftの2023会計年度で初めて150億ドルを突破し、5%増加したことが確認された。同社は、増収はタレントソリューション事業(企業の採用業務代行サービス)の成長によるものだが、主要な業種における雇用環境の悪化により、一部の継続的な予約が打撃を受けたとしている。

しかし、増収とはいえ、この数字は依然として予想を下回っている。その一因として、マーケティングソリューションの落ち込みや広告費の減少がある。

 

決算報告 

Microsoftの第2四半期業績報告はこちらから読むことができる。

 

Alphabet    

そして第3位 

Googleの親会社であるAlphabetの検索収入は2%増の18億5,000万ドルとなった。また、同四半期におけるYouTubeの広告収入は4.4%増の76億7,000万ドル。残念ながら、Googleの広告ネットワーク収入は5%減少した。

 

これらの結果はアナリストの予想を上回ったものの、一桁台の伸びという結果は、デジタル広告費が健全な米国経済に追いついていないことを示している。

Alphabet最高財務責任者(CFO)のRuth Porat氏は、「検索とYouTubeの両方で増収が加速しており、当社の決算は検索分野における継続的な回復力を反映している」とステートメントで述べた。

 

プロダクト毎のGoogle広告収入(単位:百万ドル)

 

 

出典:Alphabetデータに関するMarTechの分析

 

AIに全力投球 

Google最高経営責任者(CEO)のPhilipp Schindler氏は、同社が今後もAIに多額の投資を続けると述べた。

「生成AIは、新規と既存の広告プロダクトを大幅に強化している。当社は、広告主がより良い意思決定を行い、問題を解決し、クリエイティビティを高められるよう手助けしている。AIには非常に期待している」と、同氏はステートメントで述べた。

 

決算報告

Alphabetの報告書はこちらから読むことができる。

 

※当記事は米国メディア「MarTech」の7/28公開の記事を翻訳・補足したものです。