EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

適切な方法でメーリングリストを作成する方法

適切な方法でメーリングリストを作成する方法

マーケティング
2023/04/19

これらのベストプラクティスに従って、eメールで受信トレイをヒットさせ、確実に売上を上げていこう。

 

メールマーケティングは有効だ。Statista(グローバル統計データプラットフォーム)によると、49%の人が毎週ブランドからプロモーションメールを受け取るのが好きだと答えている。しかし、顧客や見込み客が受信箱をチェックしてオファーを探しても、これらのメールを見つけられない可能性がある。メーリングリストが古かったり、購入したものだったりすると、キャンペーンが迷惑メールセクションに振り分けられてしまうことがあるからだ。

データベースを常に最新の状態に保つことは、eメールの成功に最も重要なことだ。メールマーケティングでは、何人にメールを送るかではなく、何人に到達させるかが重要である。

 

メーリングリストの健全性が配信に与える影響

無効な連絡先、偽の連絡先、古い連絡先にメールを送ると、送信者としての評価を下げることになる。これは「送信者スコア」とも呼ばれ、インターネットサービスプロバイダが送信者としての正当性を評価するための指標だ。スコアが高いほど、キャンペーンやニュースレターが受信トレイに届く可能性が高くなる。

 

そのため、メーリングリストの健全性は、メール配信において非常に重要な役割を担っている。多くの連絡先を集めることは魅力的だが、それ以上に重要なのは、それらの連絡先が有効であり、興味を持ってもらえるかどうかだ。

 

独自のeメーリングリストを構築する

メーリングリストの購入やレンタルを計画中だろうか?よく考えてみてほしい。これらの人々はあなたのことを聞いたことがないため、得ることができる最大のエンゲージメントはスパムの苦情の数々だ。最悪のシナリオは、メールが開かれることはなく、代わりに大量に削除されることだ。

 

リソースの浪費を防ぐために、自分でメーリングリストを作ろう。ここでは、それを正しく行うための5つのヒントを紹介する。

 

1. 同意を得る

同意を得ていない人にメールを送ることは、配信を妨害する決定的な方法だ。メール受信を許可していない人は、メールに興味を示さないだけでなく、スパムとして報告する可能性もある。データベースに追加する前に、許可を得るようにしよう。たとえそれが顧客であっても、あなたからのマーケティングメールを受け取ることに明確な関心を示している必要がある。

 

2. ダブルオプトインを標準とする

ダブルオプトインの使用について、まだ消極的な企業もあるようだ。ダブルオプトインは、メーリングリストの成長を遅らせるという俗説があるからだ。しかし実際には、ダブルオプトインは、より健全でアクティブなメーリングリストを構築するのに役立つ。ダブルオプトインの設定は、メールマーケティングプラットフォームで数分程度で完了する。ダブルオプトインを設定すると、新規登録者に確認リンクをクリックするよう促すメールが自動で送信される。こうすることで、偽のサインアップを防ぎ、メッセージを期待している人だけにメールを送ることができる。

 

3. 新しいメールアドレスをすべて確認する

ダブルオプトインは、偽のメール登録を防ぐことができるが、それでも望ましくない連絡先を登録してしまう可能性がある。データベースへの感染を防ぐには、新しいメールアドレスをすべて自分でチェックすることだ。最も有名なメール検証プラットフォームでは、無料で数通のメールをチェックすることができる。リストが徐々に増えている場合には、良い選択肢だ。ただし、少なくとも年に2回は、リスト全体をメール検証ツールにかけるようにしよう。

 

4. サインアップフォームにGoogleのreCAPTCHAを使用する

メーリングリストと偽の登録者の間に障害物を置くことができれば、より健全なメールプログラムを構築することができる。定期的なデータベースの検証とは別に、自動化されたボットに対する別の保護レイヤーを追加してみよう。GoogleのreCAPTCHAのようなプログラムは、人間とボットを区別するために様々なアルゴリズムを使用している。一部のスパマーは最先端のスパム対策システムをすり抜けることができるが、reCAPTCHAはメーリングリストの健全性を保つのに役立つ。

 

5. 休止中の加入者を3ヶ月ごとに整理する

活気あるメーリングリストを作りたいのであれば、メールに興味を持ってくれる人たちが必要だ。送信者の評価に影響を与える要素はたくさんあるが、全体のエンゲージメント率もその1つである。休止状態の購読者をリストに残しておくと、受信プロバイダーはコンテンツが適切でないと判断する。メールが迷惑メールフォルダ行きとなるのを回避するために、3ヶ月ごとにエンゲージメントのないコンタクトを削除しよう。これはメール配信の効率化につながる。さらに、休止中の加入者宛てのメールの一部が無効化される可能性もあるため、バウンス(配信に失敗すること)も防げる。

 

メーリングリストをより早く増やすためのボーナス・ヒント

eメールデータベースを増やすには、ウェブサイトに登録フォームをいくつか設置すればいいという単純なものではない。また、集めたメールが本物でアクティブなものであることを確認する必要がある。上記の手法は簡単に適用できるが、時には、メーリングリストの成長が遅すぎると感じるかもしれない。

 

ここでは、それを変える方法を紹介しよう。

 

プラットフォームへのサインアップフォームを増やす

サインアップフォームを、ウェブサイトには少なくとも2つ、ブログにも1つ追加しよう。また、プロセスをフリクションレス化しよう。

 

ソーシャルメディアをより意図的に利用する

ソーシャルメディアのチャンネルは、より多くのeメールアドレスを獲得するのに適している。メーリングリストを一貫してPRしよう。

すべてのメールにサインアップリンクを貼る

eメールが転送された場合、受け取った人は登録する方法を知ることができる。


クチコミを促進する

仲間や友人、顧客に、あなたが送る素晴らしいeメールについて話してみよう。購読するだけでなく、あなたのフォームを他の人にシェアしてもらうように促すと良い。

最後に、そして最も重要なのは、メールを送ることだ。人々があなたのメールを待ち望むように、スケジュールを一貫させること。月1回でも週3回でも、役に立つコンテンツを提供しよう。存在感を示し、オーディエンスに真の価値を提供することで、購読者数とエンゲージメントを増やすことが可能となる。

 

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」の4/14公開の記事を翻訳・補足したものです。