LINE向けネットショップ作成サービスである「Atouch」の提供を行うIRISデータラボ株式会社は、2022年12月2日~2022年12月7日の6日間、全国20代~60代の現役ECサイト運営者男女200名を対象に「ECサイトに関する実態調査」を実施した。
調査結果
現役でECサイトを運営している担当者に対して、運営しているECサイトの種類を確認したところ、「自社(独自型)」が最も多く83.0%、次いで、「モール(テナント型)」が19.5%、「モール(マーケットプレイス型)」13.5%だった。また、複数の種類のECサイトを運営する方は19.5%で約2割ということが分かった。
運営サイトの種類を選定した際の決め手を聞いたところ、1位が「初期費用が安かった」で40.5%、2位の「月額費用が安かった」が37.5%、3位が「システムが簡単そうだった」で35.5%という結果だった。TOP2に関しては費用面に関する内容が占めており、特にイニシャルコスト(初期費用)が安いことがランニングコスト(継続費用)よりも優先していることが分かる。さらに、4位には「決済費用が安かった」が27.5%と、総じて費用面を重視する傾向だった。
ECサイト運営に係る業務全般で感じている課題を尋ねたところ、全体の9割近くが課題を感じていることが判明した。課題の内容としては、「サイトへの集客」が最も多く62.0%、次いで「新規顧客獲得」が56.0%、さらに「既存顧客の継続」が37.5%という結果となっており、運営者の多くは集客や顧客の獲得において課題を抱えているようだ。
別の質問で、「複数の種類のサイトを運営するメリットとして、新規顧客を獲得することができた」と多くの方が答えていることからも、それぞれのサイトにおける顧客層の違いをうまく利用し、新しい顧客を獲得することが、ECサイトで成功するための秘訣かもしれない。
現在販売チャネルの拡大を検討しているかどうかについての質問に対し、「検討している」が68.5%と約3人に2人のECサイト運営者が販売チャネルの拡大を検討していた。また、拡大を検討している理由としては「既存のチャネルでの売上増加に限界を感じているから」が最も多く53.3%、次いで「既存のチャネルでは広告費がかさみすぎるから」が32.1%、「リピート施策が打ちづらい(効果が出にくい)から」が27.0%という結果だった。このことから、「費用面(費用対効果)」が主な要因であることが分かった。