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ドイツのeコマース企業Otto Groupの収益が2%縮小

ドイツのeコマース企業Otto Groupの収益が2%縮小

トレンド
2023/03/08

ドイツに本社を置くeコマース企業Otto Groupの2022年の収益は120億ユーロと予測されている。これは前年比2%減である。ドイツでは、eコマースの売上高が8%も減少したが、海外売上は増加している。

 

Otto Groupは、About YouBonprixなどの有名ブランドを所有している。同社は2023年2月22日に、2022年の収益予測を発表した。これは、Otto Groupの会計年度が3月1日に始まるためである。

 

ドイツのオンライン売上高は8%下落

Otto Groupの2022年の収益は120億ユーロと予測されている。これは前年比2%減である。この減益はドイツ市場が主な原因である。ドイツではeコマースの売上高が8%減少し、およそ75億ユーロであった。それに対して、海外売上高は8%増の約46億ユーロとなった。

 

「1月、2月は考慮されていない」

 

「我々はまだ新型コロナウイルス感染拡大以前の比較値を上回っている」

 

同社の会計年度は3月1日から始まるため、今回の数字はウクライナ戦争の経済的影響によるものだ、とOttoは記載している。「したがって、2022年1月と2月の強力なプラス成長率は考慮されていない」と同社のウェブサイトは述べている。

Otto Groupのeコマース担当取締役であるSebastian Klauke氏は次のように述べている。「調達コストの高騰、インフレ、消極的な消費者心理、オンラインショッピングの購入額の低下など、非常に厳しい市場要素があったにもかかわらず、当社は新型コロナウイルスのパンデミック以前の比較値を明らかに上回っており、特にクリスマスの前哨戦では、我々が危機に耐え、課題にうまく対処してきたことが証明された」。

 

「利益は大打撃を受けるだろう」

 

Ottoはこの数か月間の高い在庫水準に言及

 

それでも、Ottoは、「大打撃」を受けるだろう、と記載している。同社はサプライチェーンやエネルギーコストの上昇、インフレ、消費者の慎重化などを指摘する。さらに、「高い在庫水準」によって結果的にコストが多くかかり、割引セールを行うことがこの数か月ですでに発生している、とも語っている。

2023年に、同グループはデジタルトランスフォーメーションとロジスティクスにさらに投資したいが、これらの投資の時間枠を評価するとしている。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/23公開の記事を翻訳・補足したものです。