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Amazon、欧州で卸業者を通さずに商品を調達することを決定

Amazon、欧州で卸業者を通さずに商品を調達することを決定

トレンド
2023/03/01

eコマース大手のAmazonは、欧州で卸業者を通さずに商品を調達することを決定した。その代わり、ブランドからの直接仕入れに注力する予定だ。そうすることによって、消費者に低価格で商品を提供したい考えである。

 

同社は欧州の供給業者に「ブランドオーナーから直接商品を仕入れることに重点を置く」という内容のメールを送信した。このメールによると、この新しい取り組みは4月に実施される予定だという。

 

「我々はコストを管理し、消費者に低価格で提供し続けられるよう努めている」

 

Amazonの広報担当者は、「すべての企業に共通することだが、我々はコストを管理し、消費者に低価格で提供し続けるため、商品調達の手段を定期的に見直している」と述べた。結果として、同社は現在、卸業者からの仕入れを取りやめる決定をした。

 

ブランドオーナーは販売継続が可能

今後も同社のプラットフォームでの販売を希望する卸業者は、Amazon Seller Central(出品アカウント管理ページ)にアカウントを作成し、パートナーセラーになることで販売を継続することができる。さらに、Amazonは卸業者に対して、「卸業者がブランドオーナーであるか、商品の独占販売権を持っている限り、取引を継続する」と通達している。

 

コスト管理

Amazonは、コスト管理について他の手段も取っている。Amazon Germanyも、プライム会員ではない顧客の場合、無料配送の最低注文金額が29ユーロから39ユーロへ引き上げられることを発表した。2023年の初めに、同社は英国の倉庫3か所を閉鎖し、スペインでの新しい物流倉庫の開設を2024年まで延期すると発表している。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/17公開の記事を翻訳・補足したものです。