ドイツのeコマースアグリゲーターであるRazor Groupが、7,000万ドル(6,570万ユーロ・約90.9億円)の資金を調達した。現在、同社のポートフォリオには200以上のブランドがあるが、近いうちにブランド数をさらに増やしたいと考えている。また、この資金は、地理的な拡大にも活用される予定だ。
eコマースアグリゲーターは、欧州のeコマースで急速に成長している。2022年11月にはオランダのeコマース企業であるDwarfsが3,000万ユーロを調達した。今回の資金調達により、同社への投資総額は創業からわずか1年半で6,000万ユーロに達した。
200以上のブランドのポートフォリオ
2020年にベルリンで創業したRazor Groupは、消費財を販売する企業の買収を行っている。Razor Groupは、家庭用品ブランドを世界中の人が使えるようにしたいと考えている。そのため、同グループは国際市場でeコマース事業の規模を拡大している。
「これらのブランドを合わせると、10億ユーロを超える他人資本と株主資本による資金を生み出している」
Razor Group は3年前にスタートして以来、200以上のブランドをポートフォリオに追加してきた。同社によると、これらのブランドは他人資本と株主資本で合計10億ユーロを超える資金を調達している。
6,570万ユーロの資金調達
Razor Groupは、資金調達ラウンドで約6,570万ユーロを調達した。この資金は現在のポートフォリオを拡大するために使用する予定だ。さらに、同社は地理的に拡大し、より多くのマーケットプレイスに参入したいと考えている。
「この資金調達ラウンドは、我々のeコマースアグリゲーターとしての地位を前進させるだろう」
「eコマースと運用の専門知識を活用して、ブランドが最大の可能性を発揮できるようにすることが我々の戦略の根幹だ」と語るのは、Razor Groupの共同創設者であり、CEOのTushar Ahluwalia氏だ。さらに「この資金調達ラウンドは、わが社のロールアップ戦略(買収や投資を行って規模や市場を拡大し、事業の相乗効果を生み全体的な価値を高める手法)をサポートするための追加資金となるだけでなく、新規および既存の投資家により、世界の消費者をより良く理解し、ブランドの成長と繁栄の助けとなる運営の専門知識をもたらし、主要な e コマースアグリゲータープラットフォームの1つへと我々の地位を前進させるだろう」と述べた。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の1/9公開の記事を翻訳・補足したものです。