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イギリスの消費者が商品検索で最も信頼しているチャネルはAmazonで48%もの回答を得る

イギリスの消費者が商品検索で最も信頼しているチャネルはAmazonで48%もの回答を得る

トレンド
2022/09/27

ソーシャルメディアプラットフォームの人気やソーシャルコマースの台頭にもかかわらず、商品検索をする際にソーシャルメディアを信頼しているのは英国の消費者のわずか4%である。これは、米国を本拠地とするコマースソリューション企業ChannelAdvisorが実施した調査結果によるものである。同社は、リサーチ企業Dynataに調査を依頼し、英国、米国、フランス、ドイツ、オーストラリアの5,000人の消費者を対象に、2022年のオンラインショッピングと商品検索の習慣について調査を行った。回答者は18歳から65歳で、米国の調査会社Dynataとの提携によりスクリーニングとサンプリングが行われた。

 

この調査によると、英国の消費者の48%が、商品検索においてAmazonを信頼しているのに対し、ソーシャルメディアを信頼しているのはわずか4%に過ぎないことがわかった。このように、ソーシャルメディアに対する信頼が低いにもかかわらず、22%の回答者はInstagramやTikTokなどのサイトを通じて商品を発見したと答えている。

 

また、インフレや物価の上昇が消費者の購買意欲にどのように影響しているか、店頭での買い物前や買い物中にネット検索を行う際の優先順位についても、調査結果から明らかになった。生活コストが上昇しているにもかかわらず、英国の消費者の4分の3は、昨年と比較して同額またはそれ以上の金額をオンラインで消費していると回答した。

 

さらに調査の結果、Amazonが消費者検索のトップチャネルとなっており、10人中9人近くの消費者が商品評価のためにAmazonのプラットフォームを利用していることがわかった。小売メディア広告は消費者の購入意思決定に影響を与えており、41%の回答者がAmazonの広告をチェックした後に商品を購入したと答えた。

 

主な調査結果

英国のトレンドは、ショッピングジャーニーが小売サイトやマーケットプレイスで、より活発に行われることを示している。

 

・85%の英国の消費者は、ショッピングの過程で、複数のデジタルタッチポイントを利用している

・71%の消費者は、閲覧、ショッピング、購入のために複数のマーケットプレイスを定期的に利用する傾向がある

・16%の消費者は、閲覧、ショッピング、購入のために3つのマーケットプレイスを定期的に利用し、11%の消費者は4つ以上のマーケットプレイスを利用している

・33%の消費者は、過去1年間に海外の小売サイトやマーケットプレイスから商品を購入したことがある

・これらの購入は、高齢の消費者(65歳以上の消費者の19%)よりも、若い消費者(18~25歳の54%)によって頻繁に行われている

・47%の英国の消費者は、過去1年間にクリック&コレクト(ECサイトで商品を購入した後、店舗や宅配ボックス、ドライブスルーといった自宅以外のピックアップポイントで商品を受け取ること)を利用したことがある

 

マーケットプレイスは新商品を見つけるための最も一般的なチャネルである。

 

・89%の英国の消費者は、直接購入する意思を持たずに、マーケットプレイスや小売りサイトで商品を閲覧している

・42%の英国の消費者は、自分が過去1年間に購入した商品を、マーケットプレイスの閲覧で「発見」している

 

小売メディア広告は、商品認知度を高める上で欠かせないものとなってきている。

 

・32%の英国の消費者は、過去1年間に、マーケットプレイスや小売サイトで見たスポンサー付き広告やプロモーション広告をクリックした経験がある(この割合は他の地域を下回っており、世界の数値の方が10%高い)

・この活動は若い世代の方がより高い(18~25歳の消費者の60%、26~35歳の消費者の49%)

・41%の消費者は、Amazonの広告を見た後に、その商品をAmazonで購入した経験がある

 

過去1年間で、消費者が商品を検索したサイトは以下の通り。

 

・Facebook : 22%

・Instagram : 21%

・Google : 78%

・Amazon : 88%

・eBay : 63%

 

価格設定は、消費者が商品を購入する際の大きな判断材料となる。

 

・83%の消費者は、通常、購入前に価格を比較する

・99%の消費者は、商品を選ぶ上で、価格を「やや重要」または「非常に重要」と考えている

・64%の消費者は、店頭での買い物前や買い物中にオンラインで商品を検索する理由として、価格のチェックを「よく」行うと回答している

 

2022年の祝祭シーズンも、引き続きオンラインでの検索や購買活動が活発に行われるだろう。

 

・85%の英国の消費者は、昨年と同程度かそれ以上の時間を、クリスマスギフトの買物に費やす予定である

・18~25歳の消費者の20%は、ソーシャルメディアサイトでクリスマスショッピングの検索を行う予定である

 

「この変化する環境の中で、競争力と俊敏性を保つために、ブランドや小売業者は、消費者がどのように、どこで、なぜ買い物をしているかをまず理解しなければならない」と、ChannelAdvisorのCMOであるMike Shapaker氏は述べている。「英国では、強い逆風にもかかわらず、消費者がオンラインで買い物をするという、心強い兆候があることは確かである。消費者は今後も買い物を続けようと考えているが、その購入はより慎重になり、こうした意思決定がどのように行われるかを理解することが重要になるだろう」。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の9/21公開の記事を翻訳・補足したものです。