英国のオンラインスーパーマーケットOcadoは、6億7,000万ユーロ(約933億円)を資金調達した。この資金により、同社は食料品の自動フルフィルメントにおけるトッププロバイダーになるため、さらに事業を拡大したい考えだ。
同ニュースは、米国の大手総合情報サービス会社 Bloombergが報じた。Ocadoは、自動化されたロボット倉庫で知られるオンライン専門スーパーマーケットであり、他の小売業者への販売も行っている。オンラインスーパーマーケットが活況を呈していたパンデミック時の2020年に、同社は成長資金として11億ユーロを調達している。
7,000万株以上
食料品店Ocadoは、7,000万株以上の株式を配り、資金を調達した。Ocadoの株価は、6月20日(月)の終値に比較して9.4%安で取引された。さらに、同社は国際銀行から3億4,900万ユーロ(3億ポンド)を調達した。
「月曜日の終値と比較して、株価は9.4%安で取引された」
Ocadoは、この資本金により”現在の顧客に対する既存のコミットメントを満たす”ために十分な流動性を提供することができると述べた。さらに、同社はこの資金をさらなる成長のために使い、「自動化されたオンライン食料品フルフィルメントテクノロジーのトップグローバルプロバイダー」を目指す考えだ。
倉庫技術への投資
Ocadoは、オンラインスーパーマーケットであることに加え、他の小売業者へのロボット倉庫ソリューションの販売にも注力している。同社は、今年さらに9億3,000万ユーロ(8億ポンド)をこのテクノロジーに投資したいと言及。これは2021年と比較して18%増の数値となる。
「Ocadoは、テクノロジーに18%多く投資したいとの考え」
2021年に29億ユーロの収益
Ocadoの株価は今年、ほぼ半減した。Bloombergは昨年、Ocadoの税引き前の損失が3倍以上になったと報じた。しかし、同社は2021年にOcado Groupは29億ユーロ(25億ポンド)の収益を上げ、前年比7.2%増となった。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の6/22公開の記事を翻訳・補足したものです。