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futureshop、2021年10月~12月の流通総額は503億円、注文件数は昨対123%

futureshop、2021年10月~12月の流通総額は503億円、注文件数は昨対123%

トレンド
2022/02/15

株式会社フューチャーショップが運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの2021年10月~12月の流通額は503億円を記録した。緊急事態宣言解除後、外出機会が増加した背景を受けたことで、「旅行用品・旅行予約」などの商材が好調しつつ、継続的にEC利用も拡大したことが理由とみられる。

 

 

利用状況調査

 

期間中の生活者のEC利用状況を調査した。調査対象は、2020年・2021年10月~12月、各月の注文件数が100件以上の店舗の中から500店舗を無作為に抽出し、前回までのプレスリリースで調査した店舗とは異なる店舗構成になっている。

 

 

1. 注文件数の変化

PCのみでの販売店舗が母集団にあったため、499店舗を対象に調査したところ、対象店舗の注文件数はすべてのデバイスにおいて増加し、2021年10月~12月期では、デバイス全体の注文件数は昨対比123.42%だった。月別に見ると、年末に近づくにつれ昨対比は微減傾向にはあるものの、昨対割れというわけではなく、2021年10月~12月は実店舗利用もEC利用も増加傾向にあったと言える。

 

 

2. 購入単価の変化

変わらず両デバイスとも少しだが向上し、PCは継続して2割ほど購入単価が高い結果となった。また、ECでの購入単価は昨年同月と比べ向上しており、2020年10月~12月期の調査から継続している。

 

 

3. 新規顧客利用状況

会員機能を利用していた496店舗を調査対象として、新規顧客利用状況について調査した結果、期間中の平均は130.07%だった。また、年末に近づくにつれ、実店舗利用機会増加による影響のためか、5%程度微減した。さらに、20年同時期の同調査や状況を振り返ってみると、調査対象店舗は異なるものの、「20年も年末に近づくにつれ新規顧客利用増加率が微減」、「20年同期間の鉄道営業収入や百貨店売上高は昨対割れ」の2つの特徴がみられた。そのため、20年は21年とは違い外出機会は復活せず、ECから実店舗に購入機会が流れたわけではないものの、21年と同じく年末に近づくにつれEC新規利用は微減していたと推測する。

 

以上から、21年の新規利用増加率の微減は外出増加にともなう実店舗利用機会増が影響した結果ではなく、年末商戦には以前利用したことのあるECサイトをリピート利用することが多い、などの新規EC利用の時期的な変動から出た結果と考える。

 

 

4. 決済手段の変化

利用された決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済」「現金・その他決済」の3つに分け、調査したところ、「現金・その他」から「ID・QR決済」利用にシフトしていることが分かった。

 


また、決済方法を3カテゴリーすべて提供している店舗に限定して調査した結果が上記グラフで、「現金・その他」から「ID・QR決済」利用にシフトしており、「ID・QR決済」の利便性や各自展開しているキャンペーンやプロモーションをうまく活用し、ECでの買い物を楽しむ生活者が増加しているとみられる。

 

上記の表は決済方法を3カテゴリーすべて提供している店舗に限定した各決済手段の成長率で、緊急事態宣言解除後、決済手段別では「現金・その他」利用は昨対割れという結果となった。仮説ではあるが、「現金・その他」の利用層が実店舗での購入に流れているのが原因といえるだろう。