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利用したことのあるシェアリングサービスはメルカリが78%でダントツ

利用したことのあるシェアリングサービスはメルカリが78%でダントツ

トレンド
2021/07/15

LINEリサーチが全国の日本全国の13歳~79歳の男女約2万人を対象に「シェアリング/レンタルサービス」について、買う・借りる側として利用することをメインに4つの分野「モノ、モビリティ、スキル、空間・場所」ごとの認知や利用状況、また利用・非利用の理由の調査を実施した。

 

 

認知では衣類・日用品などの「モノ」関連の分野が最も高く約7割

 

「シェアリング/レンタルサービス」の分野別の認知について聞いたところ、衣類や日用品などの売り買い/貸し借りをする「モノ」関連のサービスでは、全体の約7割の人が認知している結果となり、フリマサービスなどの普及によって身近なものとして浸透していることがうかがえる。次いで認知が高いのは「モビリティ」関連のサービスが35%で、「スキル」、「空間・場所」と続いた。

また、年代別にみると、いずれの分野も20~30代の認知率が他の年代の割合に比べて高いという結果になった。

 

 

利用経験でも「モノ」関連の分野が最も高い結果に

買う・借りる側の利用経験をみていくと、サービスの認知同様に「モノ」関連のサービスを利用したことがある人の割合が35%と最も高くなっている一方、「モビリティ」や「スキル」「空間・場所」関連のサービスにおいては1割未満となっており、「モノ」関連のサービスに比べると利用経験率は低い。また、年代別では「モノ」関連のサービスでは20~30代が約半数、「モビリティ」や「空間・場所」関連のサービスでは20代が約1割、「スキル」関連のサービスでは年代で大きな差は無いが30代の利用経験が若干高い傾向となっている。

 

 

利用したことのあるサービス1位は、フリマサービス「メルカリ」、次いで「ラクマ」

 

「シェアリング/レンタルサービス」の中で買う・借りる側として使ったことがあるサービスを利用経験者に聞いたところ、「モノ」関連のサービスとして「メルカリ」が圧倒的な利用経験率で1位、さらに「メルカリ」の利用者を年代別でみると、10~30代で8割を超えている。次いで「ラクマ」が2位となり、利用者は30代の利用経験率が他の年代に比べて高く約3割であることがわかった。

また、1位2位は3位以下を大きく引き離したことに加え、上位2社はフリマサービスだった。

 

3位は「モビリティ」関連のサービスとしてカーシェアリングサービスの「タイムズカー」がランクインし、20代の利用が1割超えで最も高い結果となっている。続いて、「空間・場所」関連のサービスからは駐車場サービスとして知られる「akippa」が4位に。5位には4位と同じく、「空間・場所」関連サービスで海外からの帰国者が利用できる施設としても話題の「Airbnb」。「スキル」のサービスからは「くらしのマーケット」が6位に入っている。

 

 

利用意向は利用経験率に対して拡大傾向、特に20~30代での広がりに期待

「シェアリング/レンタルサービス」の中で【買う・借りる側】としてそれぞれの分野の利用意向について聞いてみたところ、全ての分野において「利用意向あり」の割合は、前述の利用経験率と比べて高いことが分かった。
さらに、年代別でみると、いずれの分野のサービスにおいても20~30代の利用意向が高いことがうかがえ、また、「モビリティ」「スキル」「空間・場所」関連のサービスでは20~30代の利用経験率は1割前後だったが、一方、利用意向は高かった。
「シェアリング/レンタルサービス」の中で【買う・借りる側】として、「利用意向なし」と回答した割合をみてみると「モノ」については比較的、低い割合となったが、「モビリティ」「スキル」「空間・場所」では1割強と一定の割合がみられた。年代別では、60代以上は「モノ」以外の分野では「利用意向あり」に比べて「利用意向なし」のほうが割合が高くなっており、「モビリティ」や「空間・場所」では40代以降で「利用意向なし」の割合が10~30代に比べるとやや高くなっている。

 

利用したい理由は「コスパ」と「利便性」

利用したい理由については「価格の安さ」や「利便性」がいずれのサービスでも上位に挙げられており、「スキル」関連サービスでは2位に「利用することによって自分の時間が作れる」といった理由もランクインしていた。

一方、利用したくない理由としては「トラブルや弁償への不安」「提供者がどのような人かわからない」といった内容が上位となっており、利用意向なしの人にとってこのような点が抵抗感に繋がっていることが分かった。

 

 

 

今回の調査で、「シェアリング/レンタルサービス」は認知率、利用意向はあるものの、他人とのやり取りに対する不安等により、利用経験率は低かった。また、「モビリティ」や「スキル」「空間・場所」は「モノ」と比較すると、認知率、利用率共に大きな差があった。