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月商1,000万円未満と月商1,000万円以上のネットショップではユーザビリティ改善に対する認識に大きな差が

月商1,000万円未満と月商1,000万円以上のネットショップではユーザビリティ改善に対する認識に大きな差が

トレンド
2021/06/29

ネットショップコンサルティングのECマーケティング株式会社で、月商1,000万円未満/1,000万円以上のWeb担当者に対し調査・分析方法、集客方法、ユーザビリティ改善状況、リピート促進施策状況についてアンケート調査を実施した。

 

 

ユーザビリティの重要性

 

月商1,000万円未満のネットショップでは、「ある程度は重要だと思う」が46.8%で一番多く、次いで「非常に重要だと思う」が27.9%、「どちらでもない」が11.7%となり、月商1,000万円以上のネットショップでは、「非常に重要だと思う」が50.0%で一番多く、次いで「ある程度は重要だと思う」が35.5%、「どちらでもない」が9.1%となった。

月商1,000万円未満のネットショップでは「非常に重要だと思う」と答えた方が3割以下だったのに対し、月商1,000万円以上のネットショップでは半数が「非常に重要だと思う」と答えており、月商1,000万円以上のネットショップの方がユーザビリティを重視していることが分かった。

 

結果の要因として、ユーザビリティを改善することにより、結果的にコンバージョン率を上げる効果がある為、ネットショップへの訪問ユーザーが多ければ多いほど、コンバージョン率を改善した場合のコンバージョン数が多くなる。よって、アクセス数の多い大規模ネットショップでは、同じコンバージョン率でも、大規模ネットショップの方がCV数は多くなり小規模ネットショップよりも大規模ネットショップのWeb担当者の方が、ユーザビリティ改善の重要性を経験値から感じている形となった。

 

 

ユーザビリティ改善の実施頻度

月商1,000万円未満のネットショップでは、「年に数回は行っている」が26.1%で一番多く、次いで「リニューアルの際に行っている程度」が23.4%、「全く行っていない」が19.8%、月商1,000万円以上のネットショップでは、「ほぼ毎日行っている」が27.3%で一番多く、次いで「リニューアルの際に行っている程度」が18.2%、「年に数回は行ってる」が16.4%という結果になった。

月商1,000万円以上のネットショップのWeb担当者は、ユーザビリティの重要性を理解している方が多いためか、年に数回以上行っているネットショップは8割近くになっている一方、月商1,000万円未満のネットショップではユーザビリティ改善を全く行っていないのは2割近くとなっている。

月商1,000万円未満のネットショップと月商1,000万円以上にネットネットショップのユーザビリティ改善に対する認識が大きく違っていることがわかる。

 

 

ユーザビリティ改善の効果

月商1,000万円未満のネットショップでは、「若干の効果はあった」が51.7%で一番多く、次いで「ある程度効果はあった」が21.3%、「割と効果があった」が12.4%となり、月商1,000万円以上のネットショップでは、「若干の効果はあった」が33.3%で一番多く、次いで「非常に効果があった」が30.5%、「ある程度効果はあった」が17.1%という結果になった。

また、月商1,000万円未満のネットショップでは、「非常に効果があった」は5%以下だったが、月商1,000万円以上のネットショップでは3割以上が「非常に効果があった」と答えていて、効果を実感していることがわかる結果となった。

 

 

ユーザビリティ改善のアウトソース有無

月商1,000万円未満のネットショップでは「リニューアル時などには外注している」が44.9%、次いで「ほぼ自社で実施するがたまに外注している」が24.7%、「定期的に外注している」が15.7%となり、月商1,000万円以上のネットショップでは「定期的に外注している」「リニューアル時などに外注している」が同じく35.2%、「ほぼ自社で実施するがたまに外注している」が15.2%という結果なった。

そして、月商1,000万円未満、月商1,000万円以上のネットショップともに、「外注せずに自社で行っている」という回答が15%程度と低かったのは、ユーザビリティ分析や改善が専門性の高い分野の為、自社で実施することが簡単ではないからだろう。

 

 

 

今回の調査の結果、月商1,000万円未満、月商1,000万円以上のネットショップでのユーザビリティ改善に関する考え方や効果に対する恩恵はかなり差があることがわかった。

さらに、ユーザビリティ改善は、コンバージョン率をアップさせるため、ユーザー数が多いネットショップの方が効果を感じられる施策で、逆に大規模ネットショップでのユーザビリティ改善は必要不可欠な施策と言える。