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Facebookはアトリビューション変更を保留、10周年を迎えるInstagramは買い物機能を強化

Facebookはアトリビューション変更を保留、10周年を迎えるInstagramは買い物機能を強化

トレンド
2020/10/22

ソーシャルメディアマーケティングについての、最近のニュースや発表をまとめる。

 

Facebookは変更を保留。アトリビューションウィンドウは28日間のまま

Facebookは広告主からのフィードバックを受けて、アトリビューションウィンドウの「28日間」(広告を閲覧するか、クリックした人が、アクションするまでの日数)のデフォルト設定を「7日間」に変更するテストを進めないとしている。北アイルランドを拠点とするFacebook広告コンサルタント、Run DMGのGil David氏は、このニュースを世界最大級のビジネス特化型SNS、LinkedInでシェアし、「Facebookは実際に広告主の話を聞いていることを証明している」とコメントした。同氏は、同社がキャンペーン予算の最適化(CBO)を義務化しないこと決定した件を、広告主の意向が反映された同様の例として挙げている。

 

なぜ留意するべきか

28日間のアトリビューションが無期限に利用できる、という意味ではない。それは、ブラウザのクッキー処理の変更は、28日間のアトリビューションウィンドウが実質的には機能しなくなることを意味し、Facebookは、またデフォルトの7日間のアトリビューションに変更するだろう。

 

 

アメリカ大統領選に向けたソーシャルメディアとしての準備を始めたTwitter。ユーザーのネットワーク外のツイート表示を停止

Twitterは2020年10月9日(金)、アメリカ大統領選挙に向けていくつかの対策の概要を発表した。変更点としては、10月20日からは、ユーザーはリツイートではなくツイートを引用し、自分のコメントの追加を推奨されることになる。同社は、これにより「なぜそのツイートを拡散したいのか考えるだけでなく、ツイートに自身の想い、リアクションや視点を付け加える可能性を高めたい」と期待している。

 

また、フォローしている人が「いいね」や「フォローした」というツイートをユーザーに提供するアルゴリズムも停止。このシステムは、ユーザー自身のネットワーク外で目に触れるコンテンツの幅を広げるものだが、同社は、ユーザーが拡散につながるために「いいね」ボタンを押すことをためらう程のものではないと考えている。

 

また、今回の変更によって、誤解を招くような情報をリツイートしたり引用ツイートしようとしたりする際には、新たなプロンプトが表示されるように。アメリカでは“For You”タブ内のトレンドにはすべてにコンテキストが追加される。

 

なぜ留意すべきか

今回のTwitterの変更や、Facebookが2020年10月7日に発表した内容は、選挙に関する正しい情報や誤った情報の拡散に関するこれらのプラットフォームの現在の役割を物語っている。ブランドの安全性と適合性は、これらのプラットフォーム上のコンテンツを考えるマーケティング担当者にとって、最重要事項だ。憎しみと誤報が多く集まるようでは、ほとんどのブランドにとって適切な場所ではない。これらの変更は選挙の健全さを守るのが目的だが、マーケティング担当者に対して、より安全なブランド環境を提供するという目的も有している。

 

 

Instagramの買い物機能強化

多言語で展開されている電化製品やガジェットの話題を扱うテクノロジーブログのEngadget報じたところによると、2020年後半、InstagramはIGTVにチェックアウト機能 (ショッピング機能)を展開し、Reels内(15秒の短尺動画を作成できる機能)でテストする予定とのこと。チェックアウト機能によって、ユーザーはInstagram内の画像や動画にタグ付けされた商品を購入できるようになるだろう。

 

なぜ留意すべきか

Instagramは、チェックアウト機能を追加することにより、ブランドやクリエイターにとって強力なeコマースプラットフォームになっていくだろう。チェックアウト機能は全米のすべての企業が利用可能で、すでに投稿やストーリーズ、発見(explore)タブ項目で実装済だ。

 

 

Snapchatの「First Commercial」フォーマットがヒット

Snapchatの、「First Commercial」と呼ばれる”スキップできない動画”は、現在テストが終了し、米国と英国の広告主がAd Manager(広告マネージャー)で利用できるようになった。この機能は、プレミアムShowsでユーザーがその日最初に見る広告であることが保証されていることから、この名前がついている。広告は、すべてのShowsで再生され、オーディエンスに最大限リーチする。

 

また、Ad Managerで最大3分の動画がアップ可能なExtended Play Commercialsを購入する機能も開始。

さらに、2020年と2021年にSnap Originalsでドキュシリーズを含む、より多くのShowsも開始する予定とのことだ。

 

なぜ留意すべきか

Snapchatによると、デイリーのShowsの視聴数は前年比45%増となっているとのこと。さらに、Commercial(6秒間のスキップ不可の動画広告形式)が最初のインプレッションの場合、従来のSnap Adと比較して、ブランド認知度が2倍になるという。ブランドは、セルフサービスのAd Managerを介して動画ユニットを購入し、コンバージョンを追跡できるようになった。

 

 

Instagramは10周年

「私たちは今、文化を創造したり楽しんだりする方法において劇的な変化を目の当たりにしている。中でも奥深いのは、組織から個人への力のシフトだ」と、Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏は同社10周年に関するブログ記事内にて言及。さらに「今後数ヶ月の間に、Reelsやショッピングのタブ、メッセージ(Messengerと統合)の大幅な改善など、当社による大きな変更点を目にすることになるだろう。(IGTVとReelsでのチェックアウト機能を有効にすることで)クリエイターが生計を立てる方法や、小規模企業が製品を販売する方法を加速させていく」とのこと。

 

Instagramも、ユーザーが過去のストーリーズの地図やカレンダーをハイライトに保存できる機能といった、いくつかの新機能をローンチしている。

 

なぜ留意すべきか

Instagramのユーザー数は10億人を超え、ブランドやクリエイターにとって間違いなくFacebookが所有する最も好調な商品であることはほぼ間違いない。しかし、フィルターをかけたきれいな写真をアップするための場所以上の成長を遂げたため、いじめや嫌がらせ、毒性とは無縁ではなくなりつつあるMosseri氏は、Instagramが報告されたコメントを自動的に非表示にしたり、コメントへの警告を強化したりするといった、「いじめと闘い、公平性を向上させ、公正に処理し、ユーザーがサポートされていると感じさせる新機能」を構築していると指摘する。同社によると、2019年10月のサービス開始以来、3,500万以上のInstagramアカウントが制限オプションを使用している、または使用したことがあるという。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の10/12公開の記事を翻訳・補足したものです。