Amazonは、今まで以上に食料品の買い物体験に大革命を起こす時が来たと判断したようだ。同社は今回、かつて軽視されてきたリアル店舗内でのショッピングカートに注目している。この「ダッシュカート」は、Amazonの自動化されたAmazon Go店舗(Amazonが運営する食料品店)で使用されている技術を活かしたものであり、中小規模のリアル店舗でのレジ不要の買い物体験のバリエーションとなるだろう。
独自のタッチスクリーンを備え、QRコードを使用してサインインするスマートショッピングカートは、内蔵型カメラ、センサーやスケールを組み合わせて使用し、顧客がカートに入れた商品を自動的に検出。その後、顧客はショッピングカートとともに店を出るだけで、Amazonアカウントに紐づくクレジットカードから商品の合計金額が差し引かれるとのこと。
プロセス全体は、AmazonがAmazon Go店舗で提供しているものと非常によく似ている。ただし、これらのショッピングカートは、店舗内に点在する数々のカメラには依存していない。また、これらのカートは大規模な食料品店ではなく、中小規模の店舗での買い物向けである。
Amazonは今年後半に、ロサンゼルス近郊のWoodland Hillsにある最初の“本格的な”食料品店で新しいスマートショッピングカートを導入することを決めているが、Amazon Go店舗やWhole Foods Marketの店舗に導入される予定はないとのこと。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/14公開の記事を翻訳・補足したものです。