EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

「Shopify」利用店舗、「楽天市場」に簡単に出品、在庫管理、受注管理することが可能に

「Shopify」利用店舗、「楽天市場」に簡単に出品、在庫管理、受注管理することが可能に

トレンド
2020/04/09

Shopify Inc.は、マルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」を利用する米国と日本のネットショップ(利用店舗)を対象に、同プラットフォームの管理画面を経由して、楽天株式会社の運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」での店舗運営を可能にするサービスの提供を4月7日より開始した。

 

「Shopify」は、自社オンラインストア構築・運営や複数EC販売チャネルでの店舗運営を支援するマルチチャネルコマースプラットフォームである。ECサイト構築や商品登録・在庫管理・受注管理などのオンラインストア運営に必要な機能を基本プランとして提供しているほか、利用店舗は管理画面上にある専用アプリストアから、オンラインモールなど複数のEC販売チャネルとの連携機能をはじめとして、ユーザーと連絡可能なメール機能や、送り状の印字など配送関連の機能、SNS連携機能など、ニーズに応じて必要な機能を追加することができる。

 

今回、同アプリストアにおいて、「楽天市場」での店舗運営に伴う商品登録・在庫管理・受注管理を可能とする「楽天販売チャネルアプリ」のインストールができるようになった(注)。これにより、「Shopify」を利用してネットショップを運営している店舗は、簡単に「楽天市場」を新たな販売チャネルに加え、販路を拡大することができるようになった。

(注)「Shopify」利用店舗であれば、誰でも「Shopify」専用アプリストアから「楽天販売チャネルアプリ」をインストールすることができるが、実際の利用には「楽天市場」への出店審査が必要である。また、初期設定やトップページの編集など、「Shopify」経由で行うことができない作業、一部「楽天市場」の店舗運営システムRMS上から操作する作業がある。

米国の利用店舗にとっては、「Shopify」を通じて「楽天市場」での店舗運営が可能となったことで、日本でのビジネス展開が容易になる。また、「楽天市場」のユーザーにとっては、米国利用店舗の「楽天市場」出店が増えることで、世界の主要ブランドや日本で入手するのが難しい様々な海外商品などを購入できる機会が増える。初期段階として米国と日本の利用店舗を対象にこのサービスを提供し、今後は他の国や地域の利用店舗も対象として、順次展開していく予定である。楽天とShopifyは今後も、EC事業者を支援する取り組みを通じて、ユーザー満足度の向上を図り、より魅力的なお買い物体験の提供を目指していく。