スイスにおける昨年のeコマース市場規模は97億7,000万ユーロ(約1.16兆円)に達し、100億スイスフラン(約94億ユーロ)を上回った。スイスのオンライン小売業界は、対前年比で8.4%の増加がみられた。
スイスのeコマースは、海外小売業者ではなく、国内事業者の売上に依存している。昨年は、B2C事業者の売上のうち、スイスの顧客からの売上は約77億7,000万ユーロ、残りの19億ユーロが海外顧客からとなった。2018年には、国内顧客からの売上が72億ユーロ、1.8億ユーロは海外のオンラインショッパーからの売上となっていた。
80.6% がスイス国内の買い手によるもの
スイス国内の買い物客が占める割合は、その絶対数においてはほぼ変化がなく、2018年の80% に対し昨年は80.6%であった。スイスeコマース市場の成長要因は、国外買い物客(1億ユーロ増)よりも、主にスイス国内の買い物客(6億7,000万ユーロ増)によるものといえる。
スイスの通販販売会社協会VSV、ドイツの大手マーケティングリサーチ企業GfK、そしてスイスの国営郵便事業会社Swiss Postによる調査によると、スイスの国別コードトップレベルドメイン「.ch」サイトを利用した国内顧客による購入割合は、9.2%増加している。
「オンラインにおける海外からの購入トレンドとは、逆転傾向がみられる。スイスへの配送する直接的なクロスボーダーオンライン取引は、その平均を下回り、昨年は5.2% という結果になった。」
人気のオンライン製品は家電
スイスで最も人気のあるオンライン製品カテゴリは、「家電製品」と「ファッション・靴」である。昨年、家電製品売上全体におけるオンラインでの購入割合は36%であった。
※当記事は米国メディア「Ecommerce News europe」の3/12公開の記事を翻訳・補足したものです。