ドイツに本拠地を置く欧州ファッションEC大手Zalandoは、スイスにて同日の夜配送サービスの試験運用を開始した。この新サービスにより、同社の特定の顧客は、注文した商品をその日の夜に受け取ることができるように。Zalandoは、スイス政府保有の郵便事業会社Swiss Postとスイスのテクノロジー企業Notimeとともに、このサービスをテスト中とのことである。
2017年にドイツにて同日配送サービスを開始したZalando。このサービスが国内市場で首尾よく拡大したことを受け、スイスでの試験運用に踏み切ることとなった。
NotimeがチューリヒでZalandoの商品を配送
スイスでの当日配送はNotime社が担う。Notimeは、時間帯指定できる配達を提供しているテクノロジー企業であり、今年3月にSwiss Postに買収された。Zalandoの荷物をチューリヒエリアの顧客へとデリバリーするために、今年6月末からNotimeの環境に配慮したカーボンニュートラルな運搬用自転車が使用されている。
配送サービスは顧客のニーズに適応すべき
同日配送の試験運用中、顧客の手元に届くZalandoの荷物の数は増えることになるだろう。「私生活においても仕事においても、われわれは常に変化する優先順位に従って、日々のルーティーンを決定していかなければならない。しかし、荷物の配送はそうあるべきではない。対照的に、配送サービスは顧客のニーズに適応させ、彼らの日常生活に組み入れられるべきである」と、Zalandoは企業ブログで言及した。
大都市の新たな定番に
現在Zalandoは、ドイツの20以上の都市でこの同日夜配送を提供。Zalando中央ヨーロッパ地区副社長Lisa Miczaika氏によると、この配送サービスは顧客の満足感とロイヤルティをさらに高め、彼らの購買行動にも影響を与えているという。「満足した顧客は、より多く、そしてより頻繁に注文するようになる。したがってこの同日配送や翌日配送、返品の回収サービスのような、迅速でフレキシブルな配送やオプションサービスは、大都市において新たな定番となるだろうと確信している」。
※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の7/15公開の記事を翻訳・補足したものです。