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米国Amazon、有人店舗で荷物の受け取りが可能になる新サービス「Counter」開始

米国Amazon、有人店舗で荷物の受け取りが可能になる新サービス「Counter」開始

物流・決済・業務
2019/07/09

Amazonの新たなサービス「Counter」は、顧客により多くの配達と配達方法を提供するという同社の継続的な取り組みを強化するものだ。

6月27日、Amazon は新サービス「Counter」を開始することを発表した。この新たなサービスにより、顧客はAmazonで注文した荷物を、小売店など有人のピックアップポイントで受け取ることが可能となる。

 

Amazonによる集合住宅用などのロッカーサービス「Amazon Hub」の一つとなる「Counter」では、現在、米国の100カ所以上の大手薬局・小売りチェーンRite Aid店舗をピックアップポイントとして利用可能。このサービスを利用できる場所は、年末までに1,500カ所まで拡大する予定だ。

 

Amazon Lockerのセルフサービス式ピックアップ・キオスクと同様に、顧客は「Counter」への配達を追加費用なしで利用可能だという。また、配送オプションとして、同日、1日、2日、そして通常配送から選択できる。顧客はAmazonの配送確認ページに進むと、郵便番号に基づいて表示される近隣のCounterピックアップポイントを選択できる。注文後、顧客は14日以内に荷物を受け取る必要がある。

 

注目すべき点

Amazon Counterは、顧客により多くのアクセス・ポイントを提供するという同社の継続的な取り組みの一環であるが、他の小売業者の既存の店舗ネットワークと提携した点が新しい。

 

「Counter」は、人々が自宅やアパートでは荷物を安全に受け取ることができないといった問題に取り組んでいる。この新しいピックアップオプションによって、「荷物が盗まれるかもしれない」という顧客の不安を軽減することができ、Amazonセラーにとっても、より頻繁で定期的な購入を促進することが期待できるのだ。また、Rite Aidやその他の小売パートナーにとっては、「Counter」の利用客が、自社店舗で荷物を受け取るついでに買い物をしてくれるという可能性も期待できるだろう。

 

Rite Aidの薬局および小売業務担当エグゼクティブバイスプレジデントのJocelyn Konrad氏は、次のように語る。「シームレスで利便性の高い顧客体験を創造することは、我々の戦略とデジタル変革における重要な要素といえる」。

 

「米国で最初のCounterストアパートナーになることで、Rite Aidを他の小売店と差別化することができる」と同氏。さらに、今回のAmazonとの提携によって「既存の顧客と、Amazonの荷物を受け取るために来店する新規顧客にとって、より満足度の高いインストア・エクスペリエンスを提供することができるだろう」と、述べた。

Amazonは、中小企業やその他の大規模チェーンを含むCounterストアパートナーを積極的に求めている。

 

Amazonによれば、始めイギリスとイタリアでスタートした「Counter」サービスは好評で、顧客のエンゲージメントを向上させ、小売店舗の来客数増加にも貢献しているとのこと。

 

※当記事は英国メディア「Marketing Land」の6/27公開の記事を翻訳・補足したものです。