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英国のeコマース市場、2019年には前年比14.6%増の約24.4兆円に達する見込み

英国のeコマース市場、2019年には前年比14.6%増の約24.4兆円に達する見込み

トレンド
2019/06/14

英国におけるBtoC(企業と消費者間の取引)eコマースの売上高は、今年末までに2,000億ユーロ(約24.4兆円)を超えると予測されている。これは、英国のeコマース市場規模が、昨年の約1,750億ユーロから14.6%増加することを意味する。この成長率は6~8%台の成長スピードとなっている日本と比べると非常に大きなものとなっている。

 

英国に関する eコマース財団報告書によると、過去3年間において英国のインターネットユーザーの割合は95%であったが、今年は96%に達すると予測されている。

 

この何百万人というユーザーのインターネット利用により、eコマース市場では今年末までに2,000億ユーロを超える売上を生み出すと予測されている。これは過去数年間と比較すると大幅な成長といえる。

 

英国のeコマース(2015-2019)

 

GDPの7.94%をeコマースの売上高が占める

今年末までにこの予測値が達成されると、英国におけるeコマースの売上高は、GDPのほぼ8%を占めることになる。(2015年は、英国のGDPのうちeコマース売上高のシェアは約5.2%だった。)

eコマース財団は、今年、英国におけるオンライン人口の87%がオンラインショッピングをすると予測する。何年もの間、その割合は取り立てて大きな変化がなく、2017年のシェアも86%と大差はない。

 

eショッパー1人当たりの支出額の増加

一方、オンラインショッパー1人当たりの年間支出額は大幅に増加した。2015年の平均支出額は2,515ユーロであったが、昨年は大幅に増加し、3,254ユーロ。eコマース財団が発表した予測によれば、今年の平均的なオンラインショッパーの支出額は、3,620ユーロとなる見込みだという。

 

PayPalは英国で最も人気のある支払い方法

英国の消費者を対象としたある調査で、「今までに、一度でも利用したことがある支払い方法は何か?」という質問を行った。その質問に対し、40%以上がPayPalを利用したことがあると回答。2番目に回答数が多かったのはクレジットカード(23.7%)、プリペイドカード(17.2%)がそれに続いた。

英国で最も人気のオンライン支払い方法

 

英国では、オンラインショッパーにとって日中の自宅への宅配は依然として最もポピュラーで、61%の消費者がこの配達方法を最も好む。夜間の自宅への宅配を好むのは14%、郵便受け、または集合ポストへの配達が最も理想的な配達方法であると考える人は13%だという。

英国で最も好まれる配達方法

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce News europe」の6/6公開の記事を翻訳・補足したものです。