ヨーロッパでは通信販売やインターネット販売の売上高が成長し続けており、2017年はEUにおいて前年比12%増。フィンランドとポルトガルでは売上高減少が見られたが、エストニアは最大の年成長をとげている。
この数値は、Eurostat(EU統計局)の2000年から2017年までの「EU小売業動向」において示されたものであり、通信販売やインターネット経由の小売売上高の総計である。
総小売売上高よりも速い成長
通信販売とインターネット販売における小売売上高は、この10年間増加を続けてきており、2014年以降の年間成長率は9%を超えている。それに対し、総小売売上高は2014年以降、年間成長率は2~3%に止まり、その成長はかなり緩やかだ。
Eurostatは、ほとんどのEU加盟国のデータを持っている。通信販売やインターネット販売による小売売上高で年間最大の伸びを示したのは、エストニアであった。2016年から2017年の間、同国は実店舗以外の(オンライン)小売売上高が36%増加。これはハンガリーの32%やルーマニアとリトアニアの26%を超える成長である。
それとは反対に、フィンランドとポルトガルは、通販やインターネット販売の売上高はそれぞれ1%、9%減となった。
通販とインターネット販売の売上高
(2016年から2017年の小売取引量の指数の変化)
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/4公開の記事を翻訳・補足したものです。