ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、保有するビッグデータを基に独自のスコアを開発。このスコアを活用することでYahoo! JAPAN IDユーザーに対する特典プログラムの実施やパートナー企業のサービス利便性向上、課題解決などを図る実証実験を開始する。
なお、実証実験には、約260社が加盟し12社1団体が参画する。
実証実験でYahoo! JAPAN IDを活用した新たなサービス創出をねらう
近年、さまざまなデータを基に算出したスコアを融資や審査などに活用する新たなサービスが誕生しているが、ヤフーはYahoo! JAPAN IDを活用してこの分野に参入する。
今回開始する実証実験では、ID連携パートナー企業を対象にIDに紐づくさまざまなビッグデータを基に機会的に算出したスコアを統計情報として提供し、IDを持つユーザーにどのような便益をもたらすことができるのか、また、スコアを活用したパートナー企業がかかえる課題解決に関して各企業とともに検証していく。
例えば、シェアリングサービス領域においては、スコア活用の申し込み時の手続きの簡略化や保証金の免除をはじめ、安心してモノの売買や貸し借りができる環境の構築が期待できる。また、予約領域では、スコアに応じて先行的に予約できる特典の付与等が考えられる。
また、同施策は2018年内の本格開始を予定しており、特定の企業との実証実験を実施していくなかで、サービスとしての可能性をはかりつつ、スコアの有効性やユーザーに満足してもらえるような便益創出を目指す。
なお、この検証実験はユーザーのプライシーを十分に配慮の上実施されるものだ。スコアはYahoo! JAPAN IDごとに算出し、パートナー企業への実際のスコア提供は、ID連携時に提出される「同意画面」において同意を得たユーザーのみだ。スコアの作成を希望しないユーザーにおいては算出を拒否できる仕組みを用意するとのこと。
<今回の実証実験に参画する企業・団体>
アスクル株式会社、株式会社イーブックイニシアティブジャパン、株式会社一休、Open Street株式会社(HELLO CYCLING)、株式会社カービュー、株式会社ガイアックス、コスモ石油マーケティング株式会社、一般社団法人シェアリングエコノミー協会、ソフトバンク株式会社、株式会社TableCheck、パスレボ株式会社、バリューコマース株式会社、福岡ソフトバンクホークス株式会社
ヤフーは今後、ID連携とスコアの活用を通してユーザーへの便益創出やパートナー企業のサービス利便性の向上、課題解決を進めると共に、ユーザーへの将来的なスコア開示など、安心してユーザーが利用できる環境を整備していく。