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動画広告はテレビCMよりも不快感を持つ人が多い

動画広告はテレビCMよりも不快感を持つ人が多い

トレンド
2018/05/25

株式会社ジャストシステムは、動画&動画広告月次定点調査(2018年4月度)の結果を発表。調査の結果、10代の過半数は動画コンテンツを毎日視聴しているものの、視聴者のほとんどが動画広告に興味を持ってない状況、テレビCMよりも動画広告の方が不快感を感じる人が多いことが明らかとなった。

 

10代の過半数が、全体では24.9%が毎日動画を視聴している

動画投稿サイトやSNS上配信される無料の動画コンテンツや動画形式の広告の視聴状況について質問したところ、10代の54.0%は毎日視聴していると回答。全体での割合を含め、40代60代以外の年代で毎日視聴している人の割合が最も多い結果となった。

また、動画コンテンツの平均的な視聴時間は、全体では、30分未満(32.8%)が最多であり、年代ごとにみると、30分未満または60分未満で動画を見ている人が多いことが分かる。

さらに、一度に視聴する時間が最も長い動画コンテンツは、5分以上10分未満のコンテンツ(25.5%)だという回答が最も多いが、年代によりばらつきがみられた。また、全体的に1分~30分未満のコンテンツを長時間見る人が多い傾向にある。

 

視聴者の過半数の人が動画広告に興味を示していない

動画広告のエンゲージ状況に関して、動画コンテンツの視聴前・途中・後に表示される動画広告、SNSやキュレーションアプリのタイムライン上に表示される動画広告、Webページの左右など、バナー形式で表示される動画広告、Webページの記事途中などに表示される動画広告といったタイプ別に調査。視聴者の購買やクリックなど何らかの行動に最も繋ったものは、「インターネットのWebページの左右などバナー形式で表示される動画広告」であった(7.0%)。だが、全てのタイプの動画広告で「動画を見かけたが特に興味を持たなかった」という回答が約5割~6割を占めた。

 

全てのプラットフォームでテレビCMよりも動画広告に不快感を持つ人が多い

YouTubeLINEFacebookInstagramTwitterMixChannelニコニコ、インターネットのWebサイト、スマートフォンアプリ、その他のSNSといったプラットフォーム別に、動画広告とテレビCMを比較した場合の不快感に関して調査。この結果、テレビCMよりも動画広告に対して不快感を感じるプラットフォームは、その他のスマートフォンアプリ(47.7%)が最多で、次いでインターネットのWebサイト(47.5%)、Youtube(46.1%)であった。一方、Instagramの動画広告はテレビCMよりも不快感を感じることがないという人が最も多く、年代別にみても同様の回答をする人が最多であった。(31.7%)。

なお、年代別にみると大きくばらつきがみられ、LINEでは10代の過半数がテレビCMよりも不快感を感じると回答している一方で、20代~50代はテレビCMよりも不快感を感じないと回答。また、テレビCMよりも不快感を感じないという回答が最も多かったSNSとして、10代はFacebook(42.9%)、20代はLINE(33.3%)、30代はTwitter(40.9%)、40代~60代はInstagram(それぞれ62.5%、30.0%、50.0%)が挙げられる。

 

今回の調査結果より、回答者過半数1週間に一度は動画視聴をしているものの、多くの人は動画広告に興味を示していない状況が明らかとなった。また、動画広告とテレビCMを比較すると、動画広告に不快感を持つ人の方が多いものの、テレビCMよりも不快感を持たないプラットフォームに関しては、年代によって回答が多いプラットフォームが異なった。年代ごとにプラットフォームに対する動画広告への印象は異なることが伺われた。