EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

【2017年EC流通総額ランキング】国内13・海外18のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

【2017年EC流通総額ランキング】国内13・海外18のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

トレンド
2018/06/28

【2017年EC流通総額ランキング】国内13・海外18のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

 

早いもので、2018年が既に1/2が経過しようとしている。毎年3月~5月にかけて、世界中の各主力プレイヤーが前年の流通総額や売上高を公開している。今年も大手のECモール・カート・アプリなどの2017年の流通総額の数値データが出揃ってきた。今回は国内外の各主力プレイヤーの値を中心に紹介していき、それぞれの市場のトレンドを見ていく。

 

注)この記事には、同じ内容の2023年最新版、EC流通総額ランキングが既に公開されています。

2023年時点最新【2022年EC流通総額ランキング】国内21・海外25のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド
【2022年EC流通総額ランキング】国内21・海外25のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド 毎年2月~6月にかけて、世界中のEC業界の各主力プレイヤーが前年の流通総額や売上高を公開している。今年も5月中旬に公開された中国大手アリババグループの...

 

 

当記事で使用した全データ(エクセル版)はこちらからダウンロードできます。ご利用に際してデータ出典元を明記頂いた上で、ご自由にお使いください。

※ログインして頂くとデータをダウンロードすることが出来ます。
※アカウント作成する方は、作成後再度このページへアクセスしてダウンロードしてください。

 

 

目次
▼国内13サービスの流通総額ランキング
▼海外18サービスの流通総額ランキング
▼国内13・海外18サービスの全流通総額ランキング
▼世界のマーケットプレイス(C2C)8サービスの流通総額ランキング
▼世界のECモール12サービスの流通総額ランキング
▼越境ECモール6サービスの流通総額ランキング
▼世界のカート5サービスの流通総額ランキング

 

国内13のECモール・カート・アプリの流通総額ランキング

 

まずは、国内の13の主力モール・カートサービス及びパッケージ、フリマアプリなどの2017年(1月~12月)の流通総額を見ていく。

2017年国内13のEC流通総額ランキングから見るトレンド

2017年はメルカリがZOZOTOWNを抜きその勢いを見せつける結果となっている。また、フリルを統合したラクマも順位を上げるなど、2015~2016年の頃のように巷を賑わすことも少なくなってきたフリマアプリだが、しっかりとユーザーに浸透して成長していることが見て取れる。ここ数年トップ3を形成する楽天とAmazonとYahoo!であるが、データの公表方法に違いがあり、ここの結果をそのまま受け取ることは難しい部分もある。楽天はトラベルやラクマも含んだトータルの金額の公表を続けており、Yahoo!は今回からさらにショッピングのみの流通測額に絞った値の公表をはじめている。Yahoo!と楽天を比較するのであれば、Yahoo!が別途公開しているオンライン流通総額2兆555億円と比較するのが筋と言えよう。また、Amazonは推測の色合いが濃く、またマーケットプレイスやBtoB事業も拡大している可能性が高いため、もう少し実際は高い可能性が高い。そのためトップ3は楽天3.4兆、Amazon2.5兆、Yahoo!2兆という規模感が妥当なところかもしれない。

そのような事情はあるものの、国内の主力プレーヤーの流通測額をそれぞれ見ていこう。公表されているサービスも多いが、残念ながら公表されていないサービスもある。ここでは公表データだけでなく、eコマースコンバージョンラボ編集部による推測値も掲載し、流通総額が多い順に紹介していくことにする。

 

楽天市場 流通総額:3兆3,797億円(トラベル等含む)

楽天投資家向け発表によると、国内EC事業の流通総額は前年比13.2%増3兆3,797億円となった。この値は楽天市場だけでなく、トラベルなどの宿泊流通、ゴルフ、ビジネス、楽天Direct、楽天ペイ、フリル、ラクマ、クーポンなどの値を含んだものとなっている。また爽快ドラッグとケンコーコムの合併等のタイミングで直販ビジネスの流通総額定義の見直しがあったため、昨年の流通総額が昨年公表時の3兆95億円から、2兆9,853億円に修正されている。

また決算資料によると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の成功により、楽天ユーザー数や注文数、楽天カード決済比率は着実に増加し、楽天市場モバイル流通総額比率は65.0%となった。

 

Amazon 流通総額:2兆686億円(推測)

Amazon.comが米証券取引委員会に提出した年次報告書の70ページによると、2017年の日本国内における総売上高は119億700万ドル。2017年の平均為替レートを111.19円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)とした場合、日本円にして1兆3,239億円となった。前年2016年の同データは約1兆1,859億円(107億9,700万ドルで為替レートを109.84円とした場合)だったため、前年比11.6%の成長を遂げた計算になる。Amazonの売上高については、Amazonが売主となるものと、第三者が売主になるものの手数料10%程度が合計された値となっており、その割合は不明だ。しかし過去の経緯などから推測するに、全流通総額は、2兆686億円程度となっているのではないだろうか。

 

ヤフオク 流通総額:9,346億円

Yahoo!JAPAN決算説明会資料によると、2017年のヤフオクを中心としたYahoo! オークション関連事業の国内流通総額は9,346億円となった。2016年は8,896億円だったため、前年比5.1%増となった。なお、eccLabの集計は2017年1月~12月の値となるため、Yahoo!JAPAN公式発表の2017年度通期の値とは異なります。

 

Yahoo!ショッピング 流通総額:5,979億円(アスクル除く)

同じくYahoo!JAPAN決算説明会資料によると、2017年のYahoo!ショッピング関連事業の国内流通総額は前年比31.6%増5,979億円となった。この流通総額は「Yahoo!ショッピング」、「LOHACO」、(株)チャームの取扱高を含んだものとなる。また、昨年の流通総額は昨年公表時と集計範囲が変わっており、Yahoo!ショッピングの昨年の流通総額は6,982億円から4,545億円に修正されている。なお、eccLabの集計は2017年1月~12月の値となるため、Yahoo!JAPAN公式発表の2017年度通期の値とは異なります。

Yahoo!のショッピング事業、オークション事業全体で見ると2017年の流通総額は2兆555億円となり、2016年は1兆7,984億円だったため、前年比14.3%増となる。

 

メルカリ 流通総額:3,070億円

フリマアプリのメルカリ有価証券報告書によると、国内及び米国を含む2017年の流通総額は3,070億円となった。2016年の流通総額が1,910億円の為、前年比60.7%増となる。メルカリは初めてZOZOTOWNの流通総額を超えた。この値は海外での流通総額も含まれたものとなっている。

 

ZOZOTOWN 流通総額:2,610億円

ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ決算報告資料によると、2017年のZOZOTOWNの流通総額は2,610億円となり、前年比33.4%増となった。

 

MakeShop 流通総額:1,480億円

MakeShop公式サイト発表によると2017年流通額は1,480億円。2016年の流通総額は1,384億円のため、前年比6.9%増となった。MakeShopの発表によると6年連続でカートASPジャンルの中での流通総額NO1とのこと。

 

Wowma!  流通総額:1,160億円(推測)

KDDIコマースフォワード株式会社が開催した「Wowma!フォーラム」での発表で、2019年度の流通総額目標を2016年度の3倍となる1,500億円と掲げていることから、2016年度の流通総額は約500億円と推定。同じくWowma!フォーラムで、2017年度の流通総額の年間成長率を132%と発表していることから、2017年度の流通総額は1,160億円と推測できる。

 

ラクマ(旧フリル含む) 流通総額:1,100億円(推測)

楽天第二四半期決算説明会資料に、フリル及びラクマの合計での年換算流通総額が1,000億円に達する事が発表されている。ダウンロード数も昨年より300万件増加していることなどから、2017年の流通総額は1,100億円と推測する。2016年推測値は460億円の為、推測値同士の比較となるが前年比139.1%増となる。

 

フューチャーショップ2 流通総額:968億円

国内大手ショッピングカートFutureShop2を運営する株式会社フューチャーショップのオウンドメディア「ヒトテクノロジーラボ」の記事によると、2017年のFutureShop2の流通総額は968億円。2016年の流通総は826億円の為、前年比17.2%増となる。稼動店舗数は2,300店舗となっており、これを実店舗のコンビニ業界の店舗数に換算すると業界4位にあたる規模とのこと。

 

ショップサーブ 流通総額:850億円(推測)

ショップサーブについては公式サイトには累計値の掲載しかないため、過去の累計値からの逆算で算出していく。2013年3月掲載の流通総額の累計値は6,421億円、2014年3月は7,089億円、2016年3月に1兆円となり、それ以降値の更新がされていない。そのため、2017年の流通総額は昨年同様850億円と推測する。

 

BASE 流通総額:150億円(推測)

インスタントECを提供するBASEは、流通総額を公表していないが、このリリースによるとBASEの累計ショップ数が昨年比で15万店舗、35%ほど増加している。昨年のeccLabによる推測値は110億円となっており、店舗数と同じ割合で流通総額が増えたとすると148.5億円となる。またこの記事でも、BASEの流通総額を150億円と推測しているため、ほぼその辺りの値となっているだろうと推測する。2017年の流通総額は150億円と推測する。

 

minne 流通総額:102.9億円

ハンドメイドサイトminne(ミンネ)を運営するGMOペパボ株式会社決算資料のp34によると、2017年のminneの流通総額は102.9億円。2016年の流通総額が83.9億円の為、前年比22.7%増となった。ロゴやホームページのリニューアルなど、ユーザーへの付加価値の提供とminneの認知拡大に注力し、成長を続けている。

 

推測困難なその他のサービス

オープンソースECパッケージEC-CUBEは、2014年と思われる年間流通総額は1,500億円となっているがその後の情報公開がなく推測不能。また、導入店舗数の多いカートASPサービスのカラーミーショップおちゃのこネット、インスタントECサービスStores.jp、は情報が全く公開されておらず、ECモールQoo10は増加率のみの公開となっており推測不能。

 

 

海外18のECモール・カートの流通総額ランキング

 

続いては、海外の18の主力モール・カートサービスなどの2017年(1月~12月)の流通総額を見ていく。前回よりも掲載サービスを4つ増やした。こちらも公表データだけでなく、eコマースコンバージョンラボ編集部による推測値も掲載し、流通総額が多い順に紹介していく。

 

Taobao(淘宝网/タオバオ) 流通総額:43兆2,908億円(推測)

Alibabaグループ四半期決算資料によると、2017年AlibabaグループのGMVは4.82兆人民元。2016年はTaobaoのGMVはAlibabaグループ全体の60.5%を占めていたが、Tmallの成長率の方が高いため、2017年は55%の2.65兆人民元と推測する。2017年の平均為替レートを16.33円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)とした場合(以降この値を全て使用)、日本円に換算すると43兆2,908億円となり、前年比26.2%増。なおwallstreetchの記事によると、2019年、Alibabaグループの流通総額は全体で6兆人民元を目指しているとしている。

 

Tmall(天猫) 流通総額:35兆4,198億円(推測)

タオバオと同じ根拠から、中国大手ショッピングモールTmall(天猫)の流通総額を算出する。TmallはおよそAlibabaグループのGMVの45%を占めているため、流通総額はおよそ2.17兆人民元となる見込み。日本円に換算すると35兆4,198億円となり前年比66.9%増

 

JD.com(京東商城/ジンドン) 流通総額:21兆1,392億円

中国大手ショッピングモール京東商城(JD.com)京東全球購(JD Worldwide)などを運営するJD.comの決算発表によると、2017年の流通総額は1兆2,945億人民元となり、前年比96.7%増となった。日本円に換算すると、21兆1,392億円となる。

 

Amazonグローバル 流通総額:20兆6,002億円(推測)

Amazon.comが米証券取引委員会に提出した年次報告書の18ページによると、2017年のグローバルにおける売上高は1,778億6,600万ドルで前年比30.8%増となった。この値はAWSなどのEC事業以外も含む。EC事業のみで見ると(年次報告書38ページ)、1,185億7,300万ドルで前年比25.3%増となっている。2017年の平均為替レートを111.19円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)とした場合(以降この値を全て使用)、日本円にして13兆1,841億円となる。この値も第三者が売主になるものが手数料10%程度しか計上されていないため、グローバルでの流通総額は日本と同じ比率で考えるならば20兆6,002億円と推測される。

また、2017年の売上高を地域別に見ると、アメリカが1,204億8,600万ドル、ドイツが169億5,100万ドル、日本が119億7,200万ドル、イギリスが113億7,200万ドル、その他の地域が171億5,000万ドルとなっており、日本は前年からイギリスを抜いて世界で3番目の売上高を誇る規模になっている。また本国米国の売上高は68%を占めている。

 

eBay 流通総額:9兆3,270億円

米国eBay Inc. が発表した投資家向けリリースによると、eBayの2017年の流通総額は838.83億ドルとなり、日本円にすると9兆3,270億円となった。2016年の流通総額が794.48億ドルとなっているため、前年比5.6%増となっているようだ。2016年の値は昨年の記事ではeBay.comのマーケットプレイスだけでなく、チケット二次流通のStubHubの値も含んだものとなっていたが、ここではマーケットプレイスのみの値を新たに入手したため置き換えた。

 

Shopify 流通総額:2兆9,265億円

北米大手ショッピングカートサービスShopifyが発表した年次報告書によると、Shopifyの2017年の年間流通総額は263億2,000万ドルとなり、日本円にすると2兆9,265億円となった。昨年の流通総額が153億7,400万ドルなので、前年比71.2%増となる。

カナダに本社があるShopifyだが、店舗数別に見ると米国71.0%、カナダ7.2%、イギリス6.6%、オーストラリア4.7%と軒並み英語圏の国が並んでおり、英語圏のショッピングカートのデフェクトとなっているようだ。

 

Suning(蘇寧易購/スニン) 流通総額 2兆689億円

蘇寧易購年次報告書によると、中国第4位のECモールである蘇寧易購の流通総額は1266.96億人民元となっている。前年が805.10億人民元となっているため、前年比57.4%増となる。日本円に換算すると2兆689億円となる。

 

Flipkart 流通総額:7,783億円(推測)

インド最大手のECサイトでありインドのAmazonとも言われ、Walmartが先日買収したFlipkart決算発表によると、2018年3月期の流通総額は75億ドル。さらにグラフから2017年の流通総額はおよそ70億ドルと推測。2016年も同様に46億ドルと推測したため、前年比52.2%増となる。日本円に換算すると流通総額は7,783億円となる。

 

Zalando 流通総額:6,394億円(推測)

ドイツに本拠地を置くオンラインアパレルサイトZalandoが発表した経営方針資料のグラフから推測すると、Zalandoの2017年の流通総額は51.08億ユーロとなり、2017年の平均為替レートを125.17円(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)とした場合、日本円にすると6,394億円となった。2016年の流通総額が41.76億ユーロとなっているため、前年比22.3%増となっている。

 

Shopee 流通総額:4,573億円

シンガポールに本拠地を置くSeaが運営する東南アジア地域で急速に普及しているC2CモールのShopee決算発表によると、Shopeeの2017年の年間流通総額は41億1,290万ドルとなり、日本円にすると4,573億円となる。昨年の流通総額が11億5,020万ドルなので、前年比257.6%増となる。この前年比率は今回調査したサービスの中で最大の成長率となる。

 

Etsy 流通総額:3,618億円

米国ハンドメイドマーケットプレイスEtsy決算発表によると、Etsyの2017年の年間流通総額は32億5,361万ドルとなり、日本円にすると3,618億円となった。昨年の流通総額が28億4,199万ドルなので、前年比14.5%増となる。

 

Snapdeal 流通総額:1,991億円(推測)

インドの大手ECサイトで、ありソフトバンクやアリババが出資していることでも知られるSnapdealの流通総額は公開されていないが、eMarketer社によるインドのECサイト市場シェア予測によると、FlipkartとSnapdealのシェアは2016年に43%と12%、2017年に43%と11%となっている。このことから、2016年のSnapdealの流通総額は12.8億ドル、2017年の流通総額は17.9億ドルと推測され前年比39.5%増となる。日本円に換算すると流通総額は1,991億円となる。

 

中国の越境ECモール・アプリ(推測)

データ分析会社、易観分析の推測分析によると、2017年越境EC輸入小売市場の流通総額は3,632.1億元前年比18.9%増となった。IImediaの報告によると2017年上半期の越境EC輸入小売市場の流通総額のうち、網易Kaolaは24.2%、Tmall 国際は20.3%、VIP唯品会(国際)は15.7%、JD全球購は12.5%、Ymatouは5.8%、Bolomeは5.3%を占めている。これから、網易Kaolaは879億元(1兆4,354億円)、Tmall国際は737億元(1兆2,040億円)、VIP唯品会(国際)は570億元(9,312億円)、JD全球購はおよそ454億元(7,414億円)、Ymatouはおよそ211億元(3,440億円)、Bolomeはおよそ193億元(3,144億円)となる。

 

推測困難なその他のサービス

マレーシアを中心とした、東南アジア最大級のショッピングモールLazada、中国第3位のECモールであるVIP唯品会、韓国最大のショッピングモールGmarketはいずれも流通総額を公表しておらず、推測するための情報も存在していない。

 

 

国内13・海外18の各主力プレイヤーの流通総額ランキングから見る市場トレンド

 

国内13サービス、海外18サービスの流通総額を紹介してきたが、ここで全てのサービスを流通総額順に並べてみる。

2017年はトップ3に変化があった。JD.comがAmazonグローバルを抜き、トップ3が遂に中国のサービスに占拠される形となった。このJD.comはここ数年成長率が非常に高く、トップ2のアリババグループのサービスを急追している。また、Shopifyの成長率も高くランクを上げ、楽天に肉薄するレベルまで来ているようだ。また今回から掲載しているFlipkartやShopeeも成長率が非常に高く今後が楽しみなサービスといえよう。

 

続いてサービス形態別に見てみよう。

 

世界のマーケットプレイス(C2C)型の流通総額ランキング

まずは、マーケットプレイス(C2C)型の流通総額を見ていく。

マーケットプレイス型の上位は前回までと大きく変わらず、中国のタオバオが圧倒し、次いで米国のeBayとなっている。またここには掲載していないが、Amazonは流通総額の4割がマーケットプレイス型によるものとされているため、額面通りに計算すると8兆円となり、3番目にランクされることになる。また今回から掲載したShopeeは2015年にローンチして僅か2年という急成長中の新興サービスだ。国内ではメルカリに注目が集まっているが、世界に目を向けると、勢いでもメルカリを遥かに上回るプレイヤーが存在していることに驚かされる。国内では19年目を迎えているヤフオクがうまくいけば今年には流通総額1兆円が見えてくるが、Shopeeはサービス開始3年目の今年の流通総額1兆円越えが確実視されているというから恐れ入る。

 

世界のECモールの流通総額ランキング

次にモール型の流通総額を見ていく。

2017年はJD.comがAmazonを抜いた。ここには掲載はないが中国第3位のVIPも10兆円程度と見られ、中国第4位のSuningが2兆円を超えてきているなど、中国市場はTmallとJD.comだけではない、底厚さが感じられる。これから急成長が予測されているインド市場ではFlipkartとsnapdealだけでなく、その間にAmazon Indiaがあり、この3強によって市場の拡大が見込まれており、今年2018年にはFlipkartがインドで初の1兆円に到達する可能性もありそうだ。欧州のアパレルモールZalandoはZOZOTOWNの2.4倍程度の流通総額となっている。

 

越境ECモールの流通総額ランキング

次に越境ECモールの流通総額を見ていく。今回も主に中国市場発のものだけとなる。

前回と大きなトレンドには変わりはない。しかし通常のモール型よりも若干成長率が鈍化してきている。また、新規サービスの参入もあまり増えていないため市場は落ち着いてきている印象だ。また推測値ということもあるが、マイナス成長となっているサービスも出てきている。

 

世界のショッピングカートの流通総額ランキング

次にショッピングカートASPサービスの流通総額を見ていく。

ショッピングカートサービスでは、英語圏を中心に広まっているShopifyの勢いが止まらない。ここ1年で日本国内にも営業を強化してきており、選択肢候補にも上がることが大きなってきている。国内サービスも堅調に推移しているものの、Shopifyとは別次元での戦いとなっている。

 

 

こうして流通総額を並べて見ると、2017年もEC業界は大きく成長した1年だったことが分かる。相変わらず中国をはじめとする海外のサービスの規模感に圧倒される部分もあるが、海外サービスと国内サービスを並べてみることで多くの気付きを得ることが出来るのも事実だ。今後のEC業界の市場トレンドの検討のインプットにしていって頂ければ幸いだ。

 

 

当記事で使用した全データ(エクセル版)はこちらからダウンロードできます。ご利用に際してデータ出典元を明記頂いた上で、ご自由にお使いください。

※ログインして頂くとデータをダウンロードすることが出来ます。
※アカウント作成する方は、作成後再度このページへアクセスしてダウンロードしてください。