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楽天が楽天市場ヒット番付2017を発表、世代間の消費動向のギャップ広がる

楽天が楽天市場ヒット番付2017を発表、世代間の消費動向のギャップ広がる

トレンド
2017/11/28

楽天市場を運営する楽天株式会社は28日、「楽天市場ヒット番付2017」を発表。同時に「楽天市場におけるヒット商品20年史」を公開した。

 

購買データを元に消費動向や社会情勢を振り返る

楽天は毎年、楽天市場購買データを元に消費動向や社会情勢を振り返り、その年を象徴するキーワードを「楽天ヒット番付」として発表している。

かつてテレビや雑誌が担っていた「ブームの火付け役」は今やSNSとなり、「タイムライン」がその座を引き継いでいる。また、タイムラインから自分の好みにあった商品をすくい取るという、新しい消費傾向が顕著となっているが、この動きの中心にいるのは「ゆとり世代」と呼ばれる20代から30代の若者たちだ。このような「ゆとり世代のタイムライン消費」の対になるものとして選ばれたのは「アラフォー世代のアルバム消費」。90年代のファッション、文化を彩った品々が次々と復刻され、人気を博しているのだ。

また、横綱として選ばれた双方ともに新しい消費の流れだ。その他のテーマにおいても、キッズとシニア、平日と休日、といった対になった2つの動向や、生活者の欲求を満たす商品の2つの特徴など、今年を象徴する消費傾向をみることができる。なお、今年の期待株からは、これまで暗黙の了解として存在していた制約を取り払うようなボーダレス消費傾向を伺うことができる。

 

ヒット商品20年史からわかるECの普及

楽天市場がサービスを開始した1997年、特に売れた商品として挙げられたのは、家電とDVDソフトだ。この時、家電などメーカーによる品番が付いているものが安く購入できることから、ECは注目され始めた。2000年にはPCや本など商品カテゴリー別の商品が登場。この年には、購入者が多くなるほど価格が下がる「共同購入」が大きな流れとなった。その後、商品カテゴリー別にECでの購入が浸透、2003年には酒類、2006年には日用消耗品をECで買うという傾向が見られた。

2008年に流行の商品をECで買うことの定番化を経て、2011年にはECが生活に浸透、日用品から高価格帯の商品まで幅広いカテゴリーの商品が買われるようになった。この年のヒット商品には高級ランドセルも含まれている。さらに2014年からはスマートフォンの普及に伴い、スマホ経由での購入が増加。2016年にはインスタ映え商品のヒットなど、SNSの影響を受けていることが顕著に現れている。

 

今回発表された、ヒット番付からは今年1年の購買動向が見られるだけでなく、期待株からは新たなトレンドが生まれる期待感を伺うことができる。また、楽天市場におけるヒット商品20年史からは、ヒット商品の動向から、ECの普及までの消費者の動きを顕著にみることができる。