ヤマトホールディングス傘下のヤマトロジスティクス株式会社は、ヤマト包装技術研究所株式会社が、ネオポストグループ(フランス)から購入した三辺自動梱包機を厚木ゲートウェイに導入し、新たな法人向けソリューションの提供を開始すると発表した。
尚、10月25日より株式会社Real Styleの運用において稼働を開始している。
ヤマトグループは、2013年に「バリュー・ネットワーキング」構想を発表しており、付加価値機能の強化に加え、今後深刻化する労働力不足などの社会的課題や、益々拡大するEC市場へ対応するため、物流全体におけるデジタル化、自動化の積極的な検討を進めている。
全自動で生産性約10倍へ
今回、新たな付加価値機能として、自動梱包から送り状の発行・貼り付けまでの作業を全て自動で行うことができるようになり、従来の人の手での梱包と比較し、約10倍の生産性向上が可能となる。また、梱包サイズが適正化され事前に梱包資材の準備が不要であるため、効率の向上など運送負荷が低減し、梱包資材の保管スペースが削減される。
また、常に商品の三辺(縦・横・高さ)を計測した上で梱包するため、商材の形状に合った最適な梱包を行う事ができ、緩衝材の削減など、環境に配慮した梱包を実現している。
ヤマトグループは今後、ゲートウェイ間の多頻度幹線輸送ネットワークを更に効果的に活用するため、付加価値機能強化することで、「バリュー・ネットワーキング」構想をより具現化し、物流改革支援や国際競争力の強化に貢献していく。物流業界が現在抱えている課題を解決するための一つの手段としてデジタル化・自動化を進めることで、作業現場での生産性を飛躍的に向上させ、業界全体に貢献する価値提供の推進を目指す。