視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社は、消費者のオンラインショッピングの利用動向調査「Nielsen Online Shopping Report 2017(ニールセン・オンラインショッピングレポート 2017)」をもとにオンラインショッピングサイトの利用状況を分析し、結果を発表した。
同調査は2017年6月に実施され、パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の18歳以上の男女、約6,500人を対象に行われたものだ。
消費財と耐久財では、耐久財の方がオンライン購入率がやや高く、オンラインショッピングでの商品購入頻度は1ヵ月に1回以上購入する人が60%を占めていた。またオンラインショッピングで定期購入することに対して、実店舗よりも安く購入できることに最もメリットが感じられており、配送に関しては速さよりも無料であることが重視された。
消費財と耐久財のEC購入率はインターネット利用者の約8割
インターネット利用者全体のうち83%の人がオンラインショッピングで消費財や耐久財を購入したことがある。商品カテゴリーごとでは、消費財をオンラインで購入したことがある人が73%であるのに対し、耐久財は80%と、その割合が高くなった。また、オンラインで購入する頻度では、1か月に1回以上購入する人が60%を占めている。
ユーザーが感じるメリットは実店舗よりも安く購入できること
消費財と耐久財をオンラインで購入する頻度と実店舗で購入する頻度を比較すると、消費財は実店舗で購入する頻度が高い人が55%と半数を超えてたが、耐久財はオンラインで購入する頻度が高い人が46%と、実店舗で購入する頻度が高い人よりも多い。
オンラインで定期的に購入している理由として、消費財でも耐久財でも、「実店舗よりも安く購入できるから」という人が最も多い。2位以下ではカテゴリーにより違いがみられ、消費財では「重い物やかさばるものを持って帰らなくて良いから」、耐久財では「実店舗よりも品揃えが良いから」という理由が上位に挙がっている。
配送は速さよりも無料であるかを重視
オンラインショッピングにおける配送に対する意識調査において、「一定金額以上購入すると、送料が無料になる」と「早く届かなくても良いので、送料が無料になる」の二つの項目が72%に重視されており、次いで、「同じタイミングで購入した複数の商品をまとめて配送してくれる」を52%が重視していた。「とにかく早く届く」を重視している人は40%にとどまり、過半数に満たなかった。このことからユーザーは、配送に関して速さよりも、無料であることを求めているといえる。
今回の調査結果から配送に関してユーザーが重要視しているのは速さより送料が無料であることであった。だが、とにかく早く届くことを重視すると答えた人が40%いるという結果から、配送の速さも無視はできないだろう。