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【英国】モバイルウォレットのCurve、使用したカードを過去に戻って変更可能に

【英国】モバイルウォレットのCurve、使用したカードを過去に戻って変更可能に

物流・決済・業務
2017/07/28

クレジットカードやデビットカードなどの支払い用のカードやポイントカードを全て一か所に保管できるというモバイルウォレットアプリのCurveは、決済に使用したカードを過去に遡って変更できるという新しいサービスを発表した。

「Go Back In Time」(過去に戻る)と呼ばれているこのサービス。AndroidとiOS端末の利用者が、アプリとリンクされた銀行やクレジットカードを決済に使用した際、遡って変更できる期間として二週間が付与されている。1,000ポンドまでの決済を他の口座に交換することができ、そのプロセスは10秒程で完了する。

 

Curveの主力サービスは、モバイルアプリと、Mastercardを装備したCurveカードだ。利用者はすでに持っているクレジットカードやデビットカードをアプリにリンクすれば、Curveカードをリンクしたどの口座とも、オンラインとオフラインのどちらでも使える。

このサービスは、間違った決済の為に銀行口座間で金銭を行き来させる際、利用者の時間とお金を節約する為にデザインされた。また、費用勘定、共同預金口座等、カードによる混乱を招き得る複雑な事情を、簡単にすることもできる。

「コーヒーショップから出た後で、間違ってコーポレートカードを使ってしまったと気付いた場合、又はクレジットカードを使って出たとしても、間違ったカードを使用するとお金以外の物も損失する」と語るCurve社マーケティング・コミュニティチャンピオンAlan McAlpine氏。「Go Back In Timeはそんな間違いを過去のものにする事によって、あなたが本当に大事なことに集中する為の余裕ができる」

Curveは、当初はこのサービスで時間と問題を省くという要素を重視していたが、この専売特許出願中のサービスによって、企業にとっても決済完了後に多数の支払元を提示することが可能になる。例えば、利用者が高額な商品で大きな決済を完了した後に、違う銀行から事前承認されたローンを提示するなどということもできるのだ。

Curveは「Curve Connect」と呼ばれる追加プログラムによって、他のフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)や、デジタル金融サービスなどと提携する計画をすでに持っている。今後数週間の内にSeries A(スタートアップ企業に対してなされる投資の段階の一つ)の資金調達の結果を発表する予定のCurve。同社は、モバイルファーストである金融業界で本格的なビジネスエコシステムになることを明らかに意識している。

 

※この記事は「Mobile Marketing Magazine」の7/4の記事を翻訳・補足したものです。